Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

パルマ展

2007-08-29 23:19:34 | 展覧会・建築・器
               
「マニエリスム」を堪能しよう~!!と意気込んで出かけたこのパルマ展。充実していて、楽しめました。気になっていた絵画にもたくさん出会えたし!

しかし、先ず入った最初の部屋にあった書籍の1ページと楽譜に目は釘付け。ガラスケースに張り付いて眺めました。大きな羊皮紙に美しい彩色で描かれたそれらのページから、立ち上る文字そして音。絵画だけの展覧会を想像していただけに、これにはもう興奮~!!反対側にあったタイルにもいたく興味をそそられて、第一室からテンションは否応なく上昇。加えて、何故かここは人が立ち止まらないで通過していったので、心行くまで鑑賞できました。

ふにょ~と不自然なまでに長い手だとか、面白い絵画を見た後でふとその描かれた人物名に引かれた肖像画がアンニーバレ・クラッチ「音楽家(クラウディオ・メルロ?)の肖像」(1587年)。
          
羽ペンを持ち、なにやら楽譜を書いている途中名前を呼ばれ顔を上げてこちらを見ているといった趣の音楽家の名前がクラウディオ・メルロと知り、名前だけだった音楽家が生活している空間ごと写し取られ、ふいに眼前に現れたことに驚く。
楽譜(右)は手元にあるのだけれど、まだ一曲も弾いたことのない作曲家、メルロ。弾いてみようかどうしようか、先にピッキを弾こうか、などと迷っている最中の彼との出会い~♪でもこれで、決めた、メルロから弾く!!ここで出会ったのも何かのご縁ではないかと・・出会いって、そういうものでしょう!そう思いません?
もう手に入れてから何年にもなる楽譜を初めて開いて読んでみたら、彼は1533生-1604没、作曲家、演奏家、教師、印刷家、楽器製作家そして音楽理論家だった、なんて書かれていた。さすが、ルネッサンス~初期バロックに生きた人だわ~!!

なんて、もう展覧会から頭は完全に離れてしまいましたが、色々な発見のあった展覧会でした。
しかし最終日(8月26日)の展覧会って、しかも日曜日だったし・・想像以上の混み方で、ぐったり疲れました。できたら、避けたい最終日、と学習しました。ははは。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする