2016.1.1. Fri. 『まごわやさしいか』
朝:
お雑煮 お餅、豆腐、里芋、大根、人参 ㋮㋳㋑
三種等の縁起物 数の子、田作り、たたき牛蒡、等 ㋚㋕㋳㋙
睨み鯛 (今年は家で焼いてみた。 勿論睨むだけで頂きません。笑)
お屠蘇 (清めのお酒のお流れで。) 『八木酒造』造 「信貴」
初詣。 私はパス。
こぱんちゃんが帰省。
昼:
愛媛産平目のお刺し身、イクラ、鯖寿司、鰻寿司 ㋚㋻
自家製お節 ㋮㋙㋻㋳㋚㋛㋑㋕
『蕎麦人』さんの鴨なん蕎麦(煮物椀の代わりに。) ㋳
Rene Geoffroy 1er Cru Cumieres Expression Brut
「ピノ・ムニエ栽培の多い低地部も持つ為、プルミエクリュに留まる村だが、真南向きの中腹部で造られるピノ・ノワールの透逸性は、アイ村やブジ-村に劣らぬもので、実際多くのグランメゾンは、そのプレステージ・キュヴェの原料の多くをこの村に求めている。シャンパーニュ地方で1番収穫開始時期が早い太陽に恵まれた村らしく、黒葡萄の作付け面積が90%を超える。
●生産地:フランス/シャンパーニュ
●葡萄品種:ピノ・ノワール67%、シャルドネ33%
●瓶熟期間:36ヶ月
ルネ・ジョフロワ ReneGeoffroy
アンボネイ村、ブジー村などの特級村に決して負けないピノ・ノワール造り出すキュミエール村で、その歴史を1600年台まで溯れる生粋のシャンプノワ・ファミリー。若き当主、ジャン・バティスト・ジョフロワ氏は、「ドメーヌは、畑での作業が命」と言い切る。「ネゴシアンとは違い、葡萄の栽培に失敗したとしても、他の栽培家から購入できるわけではないから、当然畑での作業にもっとも力が入る。」
自然堆肥、天敵虫の活用によって、15年前からほぼオーガニック。カノピー対策も万全で、日照と風通しを十分確保するための葉落しなど、実にきめ細かく畑を管理している。収穫に際しては、熟した葡萄だけを摘み取るために、全ての区画の収穫を1週間おきに3回行うというこだわりよう。キュミエール村のテロワールの特徴は、抜群の日照量である。毎年シャンパーニュ地方324村の中で、一番最初にバン・ド・ヴァンダンジュが出ることからも実証される。
村全体が東南向きの斜面で、マルヌ川の反射光が寒い日の温度を和らげてくれる。「山と川に囲まれたオーブンのような」地形である。ドメーヌが所有する斜面中腹以上で栽培されるピノ・ノワールによるキュミエール・ルージュは、しばしばアイ村産やブジー村産をも凌駕する。この素晴らしいテロワールから得られる黒葡萄は、凝縮感そのもの。
Score: 88/100
- A couple of prizes have been won by this wine in competition: Bronze from the International Wine Challenge was awarded as well as 1 Star from the Guide Hachette des Vins.
- Several important critics have rated this Champagne Brut wine highly.
- This is priced higher than average for Champagne Brut wine. The price has been stable over the past year.」
こぱんちゃんのリクエストで、急きょ追加。 よって、温度は少し高めでのスタートだったが、むしろピノ・ノワール主体のこのシャンパーニュには適温だったように思われる。
飲み頃。 ロートシルトのシャンパーニュと似ているように感じた。 口当たりの良い甘い果実味と酸味がバランス良く、癖も無く、実に飲みやすい。
イクラに◎。
ひらめに〇。 平目自体の脂乗りが今一だったからか?
お節にも合わせやすく、チョイスは正解だったよう。
燗酒 『白鶴酒造』造 「白鶴 上撰純米」 () (神戸市)
サンタンドレ ㋕
MONTES ALPHA VINTAGE SELECTION CABERNET SAUVIGNON 2007 (チリ/コルチャグア・ヴァレー /モンテス・エス・エー) カベルネ・ソーヴィニヨン 主体、メルロ 14.5%
昨日よりは少し落ちた感じだったが、十分飲み頃だった。 酸味が増した。 (連れの言。)
マッサージ & お昼寝。
夜:
刺し身盛 和歌山産伊勢海老、愛媛産平目のお刺し身、イクラ ㋚
『たん熊』のお節
たん熊さんのお節が人気なのも頷ける。 家で作る物に比べたら、やはり塩分が濃い目なのは否めないが、いかにも手造りの、大量生産の保存料を使ったものとは一線を画すお味。
(最近老舗料亭の名を冠しながらも、保存料っぽい風味の物が多く出回っているように思われる。)
量も4人に程良く、これなら定番になっても良いな。
鰻棒寿司
『石本酒造株式会社』造 「越乃寒梅 吟醸 干支ボトル」 () (新潟市)
きりりと冷して頂く。 やっぱり、寒梅美味しい。
Pehu Simonet Champagne Face Nord Brut Grand Cru
「も欲しがるグランクリュ村のヴェルズネイにてブドウを栽培しているペウ・シモネ。 立地条件に恵まれただけではなく、ペウ・シモネの作り出すブドウはクリュッグも買い取るほどの超高品質なブドウです。
”『 ペウ・シモネ 』が 辛口通に贈るエクストラブリュット”
ロバート・パーカー 90点獲得!
ワイン・スペクテーター 91点獲得!
輝きのある黄色で、丸く当たりの柔らかなきめ細かな泡立ちです。 蜂蜜やナッツ、ミネラルなどのニュアンスがあります。完熟したブドウを使用することで厚みのある骨太な骨格、深みがあり重厚感を持ちます。 従来のセレクションと一線画して違い、コクの中にうまく辛口を表現している1本といえます。
ブドウ品種:ピノノワール70%、シャルドネ30%
ドザージュ:3g/l
Score: 89
Critic |
Score |
CellarTracker(7 notes) |
89/100 |
『アイが王なら、ヴェルズネイは女王だ。』
シャンパーニュ地方で、最高のピノ・ノワールを生み出す場所ながら、アイほど日本では知名度がまだ無いのが、ヴェルズネイ。 それはひとえに『フランス国内需要で充分なほど人気が高く、輸出の必要性が無いから。』だとか。 でも、そんな話を聞けば、ますます飲みたくなるのが、人というもの(笑)
【ワイン専門誌のコメント】
モンターニュを代表するグラン・クリュの超越的な気品
ヴェルズネイ栽培者組合の会長で、自らもRMを営むダヴィッド・ペユに、ヴェルズネイならではの特徴を聞くと『この村に生まれ育って、このワインしか知らないから、他と比較してどうなのか、よく分からない。』
ワインのサンプルを持ってきた他の生産者に『どう思いますか。』と聞いていたが、その人も首をかしげるばかり。 自分で自分がどれほど優れているかを自覚していない。 『メゾンの醸造長に聞いたほうが良いのではないか』と、言うから『彼らは口を揃えて、ヴェルズネイ最高と言います』と伝えた。
メゾンでアッサンブラージュ前のヴァン・クレールを色々と比較試飲すると、一番良く分かる。
他のグラン・クリュやプルミエ・クリュが『私は果実味です』『私はミッドの構造です』『私は余韻の酸です』と、組織の中での役割をわきまえつつ自己主張するのに対して、ヴェルズネイのピノ・ノワールはひとり高みから見下ろすような態度をとり、自己主張せずとも強烈な存在感を示す。
その結果に『ヴェルズネイはやはり凄いですね』と言うと、彼らは皆『当然だろう』という顔をする。
他の有能なRM、たとえばセロスにしても意見は同じだ。 『ル・メニルだのアンボネイだのといろいろグラン・クリュの畑を買っているお金があるなら、ヴェルズネイを買うべきなのではないですか』と言ったら『ヴェルズネイが最高のクリュだというのは常識。問題は誰も畑を売ってくれないことだ!』
アイと並んで、ピノ・ノワールにとって最高の畑のひとつ、ヴェルズネイ。 それはモンターニュ・ド・ランス北側のすべてのグラン・クリュに共通する透明感、ミネラル感、伸びやかさ、バランスといった美点の他に、精神的な尊厳と、抵抗出来ないほどの美貌を備える。
アイが王なら、ヴェルズネイは女王だ。 ダヴィッド・ペユは『王より女王の方が危険なものだ』と言ったが、単に美しいだけではなく、強さを兼ね備えているのが、ヴェルズネイだ。
『マイィ、シュイィ、ヴェルジーと比べてパワーがあるから、樽発酵しても何の問題もないし、ヴェルズネイの個性が保たれる。 他の三つのグラン・クリュでは樽に負けてしまう。 アンボネイとブジーなら樽に負けないパワーがあるが、余韻が短い。』 それほど凄いピノ・ノワールが出来る完璧なグラン・クリュなのに、ダヴィッドはシャルドネを入れてみたり、ヴェルジーやシルリーと混ぜたりする。やはり自分で自分がどれほど凄いのか分かっていないのか。 しかしそんな彼も遂にヴェルズネイの完全性に気付いたらしく、ブラン・ド・ノワールを4樽分試作中だ。 その原料を試飲したが、見事な味わい。 ヴェルズネイのピノ・ノワールなのだから、当然だ。 (『ワイナート誌39号』より抜粋)」
青いリンゴのアロマ。 口当たりマイルドで、酸・ミネラルもしっかり有る、なかなかヴォリュームのある泡。
伊勢海老のお刺し身に良く合い、◎〇。
イクラに〇。
ヒラメに〇◎。
コルトン 特級畑 2000 ドメーヌ・ラトゥール
「実に、215年も続く家族経営の超老舗で「 コルトンの帝王 」と言われる名門中の名門、『ルイ・ラトゥール』。
19世紀後半、ヨーロッパのブドウ畑がフィロキセラという害虫で壊滅状態になった時、当時の当主が、コルトンの丘に、ピノ・ノワールでなく、シャルドネの苗木を植えました。 これは、それまで誰も考えなかったことで、これにより、後のブルゴーニュの2大白ワインのひとつ「 コルトン・シャルルマーニュ 」が誕生したのです。 このような革新の精神は、その後も、代々当主に受け継がれ、数々の高品質のワインを世に送り出してきました。
また、商品に関わるものは自ら作るという、こだわりの哲学があり、熟成のために重要な存在である「 樽 」も、自ら作っています。 熟練した職人たちが手作業で作り、その卓越した技術を受け継ぎ、仕上がるワインの品質を支える要となってきました。
時に、「 ルイ・ラトゥール 」の赤ワインは、色が薄めといわれますが、ここにもこだわりがあります。 通常、発酵期間は、3週間くらいのところが多いのですが、あえて、10日間ほどと短くしています。 こうすることで、味わいに繊細さをもたせ、ピノ・ノワールがもつ本来の魅力が自然に溢れ出てくるようにしているのです。 仕上がるワインは非常に繊細な味わいで、フレンチはもちろん、和食とも楽しむことができる懐の深さ!」
確かに色は薄め。 タバコのアロマ、熟成感たっぷりそう。 完熟した赤い果実の腐りかける直前、といった感じの、ばっちり飲み頃。 大好きなブル赤のお味です。
この熟成感のあるブルゴーニュは、実に和食に合うと思う。 (若い酸味しっかりのブルは、合わない。)
醤油が熟成を経たものであるのも、ひとつの理由と思われる。
しっかりわさび醤油を聞かせてたひらめにも、ばっちり〇◎。
お節全般に、本当に良く合った。
今日はお料理、お酒共に堪能。 「食っちゃ寝」の良き元旦でした。