2012.10.29. Mon.
定休日を利用して奈良国の「第64回 正倉院展」へ出かける。
「正倉院事務所では,正倉院展に71件の宝物を出陳します。正倉院宝物の全体が概観できるような構成となっており,聖武天皇御遺愛品のひとつであり,装飾が美しい弦楽器 「 螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)」やその撥(ばち)に当たる 「紅牙撥鏤撥(こうげばちるのばち)」,あるいは,宮廷で用いられた遊戯具である 「木画紫檀双六局(もくがしたんのすごろくきょく)」一式,正倉院を代表するガラス器で,西方よりもたらされた 「瑠璃坏(るりのつき)」,正倉院染織品の中でも文様・技法とも古様を伝える 「紫地鳥獣連珠文錦(むらさきじちょうじゅうれんじゅもんのにしき)」,大宝2年(702)美濃国の戸籍の断簡である「正倉院古文書正集(しょうそういんこもんじょせいしゅう)第25巻」,など楽具,遊戯品,ガラス製品,染織,文書などが展示されます。」
お目当ては『螺鈿紫檀琵琶』の迦陵頻伽。 迦陵頻伽は私としてはインド名と思っていて、学芸員さんにお尋ねしたが中国名で和名は無いとのお答え。 ちょっと納得のいかないものであった。
ヒンドゥー系の出典と記憶していて、その出典を確かめたかったのだが、仏教美術の辞典を調べろとのこと。
国会図書館にまた出向きますか。
「半人半鳥」の姿は世界中に出現する興味深いものなので、ライフワーク的に突き詰めていきたいテーマのひとつなのです。
正倉院展をじっくり見学してから未だ体力があったので、仏像館へ。
元興寺の「薬師如来立像」に癒されたくて。 大好きな仏像のひとつ。
その後「手向山八幡宮」へお参り。 何となく聖武天皇と光明子に御礼申し上げたいような気分になって。
少し色づき始めた境内で、菅原道真公の「此の度は弊も取りあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに」の歌に思いを馳せる。