lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Baltic Sound / "Glimmer"

2007-02-21 18:45:46 | music4
□ Baltic Sound / "Glimmer"

Glimmer (Micah & Joel Armstrong Remix)

Release Date; 05/03/2007
Label; Ruhnsong Recordings
Cat.No.: RUHN003

>> tracklisting

1.Glimmer
2.Glimmer (Micah & Joel Armstrongs's ruhnsong Remix)
3.Glimmer (Joel Armstrong Remix)

ロシアのupfrontプロッグDJ、Ilya MalyevのBaltic Sound名義での作品が、Michahのレーベル、Ruhnsong Recordings (see also.http://www.myspace.com/ruhnsong)より来月リリース。

なんと言っても、レーベルオーナーであるMicahと、そのパートナー的存在であるカナダのプロッグコンポーザー、Joel Armstrongによる、次世代ニュークリックテクノとも言えそうなソリッドかつ粒子的サウンドが白眉のリミックス。

昨年はMarkus Schulzのmix CD"Ibiza 06'"にGlimmerのJoel Armstrong Remixの方が収録されていましたが(tracklistの"Micha & Joel Armstrong"は誤植)、非常に鋭角的で攻撃性のある展開が他曲の中で異彩を放っていて、単体でのリリースなら間違いなく昨年のベスト・リミックスに挙げていたでしょう。

Micahは現在Benz & MDのレーベル、Aurium Recordingsからリリースしている"Mnemosyne"がヒット中。ビートに重ねたクリック音が特徴的です。同レーベルがリリースを控えているBenz & MDの新曲、"The Sundowner"も相変わらず期待を裏切らないSonic & Lush Textureな楽曲。しばらくこの両者の動向からは目が離せません。


I'm currently listening to...

1. Baltic Sound / "Glimmer (Micah & Joel Armstrongs's Remix)"
2. Maor Levi / "Reflect"
3. Shlomi Aber,Bao / "Crop Duster"
4. Headstrong feat.Tiff Lacey / "The Truth (Adam White Remix)"
5. Snake Sedrik / "untouchable"

昨年夏辺りから注目しているTilth MusicのSnake Sedrick、川底を打つ石のようなドープな響きのトライバルビートとダークなシンセが、個人的にいつもストライクです。





□ Tunes of the Day

□ Headstrong feat. Tiff Lacey

The Truth (David West Progressive Mix)

>> http://headstrong-hq.com/
>> http://www.solarecords.com/
>> http://v3.tifflacey.net/

Don Jacksonのユニット、Headstrongが"Close Your Eyes"に続き、Tiff Laceyをフィーチャーした楽曲。David WestやAdam White等、ハード・プログレなリミックスが呼び物で、昨年12月に発表されていたプロモ盤は既に多くのDJ達の指示を得ている他、Andy Moorの"tunes of the year"に指定されるほど。

北欧のトレンドセッター、David Westのリミックスは、彼得意のリズムの連音と、一点に加速度的に凝縮するノイズテクスチャが刺激的。後半部からせり上がってくる悲壮なストリングスが哀愁溢れる名アレンジ。Reuben Halseyによるディープなチルアウト Mixもオススメです。





□ Union Jack

Two Full Moons + A Trout (Luke Chable Remix)

UKトランスレーベルの老舗、Platipusの輩出したUnion Jackの永遠のアンセム、"Two Full Moons + A Trout"のリミックストリビュート盤(昨年リリース)から、Luke Chableのリミックス。ブルガリアン・チャントと重厚なビートロールのマッチングが素晴らしいです。

この曲のリミックスといえば、同じUKレーベルとしてPlatipusと双璧を成していたRising Highのオーナー、Casper Pound(2004年に逝去)によるものが最も有名だと思うのですが、このリミックスは、ブレイクで視界で開けるようなブルガリアン・チャントへの抜き方など、何処か彼のリミックスに通じる雰囲気があって好きです。





□ Terra Ferma

The Adventures of....

Platipusレーベルは、Simon Berry(a.k.a. Art of Trance、Union Jack)によって設立され、UKトランスの黎明期を牽引してきましたが、2000年前後のレーべルカラーとしては、チルアウトやゴア、Acid Tranceといった曲調をブレンドした、一見掴みどころの無いアーティスティックな作品群を多く扱っていたのが特徴的で、現在のトランス・ハウスのアーティスト・アルバムに見られるような起伏に富んだ作品の作り方に、少なからず影響を与えているのではないかと思えます。

SimonとはUnion Jackとして共に活動していたClaudio Giussaniがソロユニットとして立ち上げたのが、このTerra Ferma。2000年に発売されたアルバム"the Adventures of..."は、当時主流であったエピックトランスのメソッドを軸に展開しつつも、アルバムの緩急をアンビエント、アシッド・トランス、トライバル・ハウスと、ジャンルの垣根を縦横無尽に行き来することで設け、クラブミュージック・アルバム(とりわけトランスの文脈)においてアーティスト性を主張するアルバムの走りとなったとも言える作品。