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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

宵の紅彩

2005-08-06 03:06:47 | art music
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仕事帰りに撮影。
露出補正をミスったけどこれはこれで。





□ Conjure One Single

Conjure Oneのニューアルバム"Extraordinary Ways"からの
1stシングルカットに、Antillasがリミックスを提供するそうです。(ワー
現在はEU盤の発売のみ予定。発売日は未定です。


□ 「マイ・ボディガード」視聴。

先週観た「宇宙戦争」にも出演していたダコタ・ファニング。
なるほど並外れた演技力とオーラを持っていますね。
ストーリーの後半は、でんでるのキツイ復讐劇。
業の負債とは如何に返されるものなのかと考えてしまいます。

この間、やっと『ドッグヴィル』を観ました。
結末はニコール・キッドマン演じるグレースの
村人への制裁という形で結ばれますが、
彼女自身の動機は憎しみという個人的、
感情的なものよりも寧ろ、「過ちには報復」が
齎されるという“規範”を実例を持って示さなければならない。
という義務感から生じているように描かれています。
ただ訴える必要はなく、「現実の行為」とすれば
それで事足りるのです。そうなることに価値があるのだから。
「自らを罰するように、彼らを罰するのだ。」
人間各々が持っている弱さを律するには、彼らを委ねられた
権力がその規範を実現していくべきなのでしょう。


□ 郵政法案の議論について

本日の論議において、一連の議論自体が孕んでいる
致命的な問題点の輪郭を見た気がしました。
民営化後のリスク・コントロールがそもそも
予測不可能なのに、賛成、否定派両者のロジックが
そこを拠り所とするしかないが故に、結局はお互いに
水掛け論の応酬に終始してしまっていますね。
これは一重に、この法案自体が複雑な出自を
持っていることに起因しています。
賛成派としてはまず可決ありきでサポート体制を
整えていくというつもりで民への忠義としている
のでしょうが、否定派の論点は手放す段階で
認めていないので、これでは真っ当な議論には
なりえないはずです。お互いのキー・クエスチョンが
乖離しているのですから。この点で言いだしっぺの方が
理解を得ていないという点で、ロジカルな強みを持っています。
否定派の主張がもっと説得力を持つには、
過疎地の局とサービスが淘汰されることの具体的な
リスクを示すべきだったと思います。
そもそも私達にとって郵便局の減少が真のリスクなのか、
個人的には疑問があります。ニュージーランドの失敗の実例を
示した、なるほど。ではその国民の総意としてはどうなのか。
過去の前例から留意すべき点、改善すべき点は学べるという点で
反証としては弱く、それ以上踏み込まなかった
緑風会の詰めの甘さも気になります。だいたいこの法案自体
国債対策にはなりえない程度のものだそうですけど。。
まぁ民営化後は国民次第ということですね―☆


□ Tunes of the Day

□ arne nordheim "electric" / biosphere / deathprod "nordheim transformed"

journey to the centre of the first 1.1 (by Deathprod)
katedra botaniki (by Biosphere)

北欧のアヴァンシーンを牽引するルーングラモフォンから。
ノルウェーの現代作曲家の作品集と、その楽曲を現代を代表する
アンビエント/アヴァンギャルドのクリエイターが
コラボレーションでリミックスを手がけたものをコンパイルした
限定盤仕様の2枚組みアルバムから。

オリジナルの方、前衛音楽の過渡期に作られたものだけあって、
30年という時差を感じさせない程独特の音世界を構築。
ミュージックコンクレートの枠内に属するものですが、音の透明度、質感、コラージュセンスが抜きん出ています。
時に電子音で繋ぎ、生々しく触感を嗅ぐわせる音像を無秩序に羅列
しかし確実に感情をコントロールされてしまう気味の悪さ(笑)
不協和音やハム音、人声や何かが壊れる音など、一寸先の予想もつかない音のパンデモニウムといった様相を呈しています。

で、もう一枚、あのBiosphereとDeathprodという異色の採り合せによるリミックスを葛篭折りに納めたもので、これがちょっと普通(笑)
ゲイア・イェンセン(※元Belcanto)の得意の冷気漂う高輝度の
アトモスフィアとトリッキーなギミック、アンビエントの常套手段、
ループによってトラック全体にエッジの効いたフレームと
絶妙な湿り気、統一感をもたらしています。

Helge Stan(※元Motorphycoのメンバーで、
現在はジャズ・アヴァンギャルドを手がけています)の方は
フリージャズで培ったハイセンスなコラージュの再構築、
アレンジセンスを活かして、シュールで柔らかい触感も同時に演出。
両者ともにオリジナルを素材に世界観を一転させながら、
秩序性のある調和的な暗黒・冷気系(笑)の扇情効果を演出。
超純水のように繊細で、一滴の衝撃でも与えたら壊れてしまいそうな。。
そんなイメージが(笑)

(-Enigma会議室での過去のレビューを編集)


□ The Thrillseekers

Escape (Original Mix)

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