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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Globus / "Epicon"

2006-08-12 19:29:48 | music3
Epicon_1

>> http://www.globusmusic.com/
>> http://www.immediatemusic.com
>> http://www.myspace.com/globusmusic


□ Globus / "Epicon"

Preliator
Mighty Rivers Run
Spiritus Khayyam
Orchard of Mines
Sarabande Suite (Aeternae)

Release Date; 07/ 8/2006
Label; Imperativa
Cat.No; GLOBUSCDA1
Format; 1xCD

>> tracklisting.

1. Preliator
2. Mighty Rivers Sun
3. Prelude (On Earth As It Is In Heaven)
4. Spiritus Khayyam
5. La Coronacion
6. Europa
7. Diem Ex Dei
8. Orchard Of Mines
9. Crusaders Of The Light
10. Madre Terra
11. Illumination
12. Take Me Away
13. Sarabande Suite (Aeternae)
14. Porque Te Vas  (Globus Version)

以前、Enigma会議室の方でも紹介したことがありますが、各方面で活躍する数多くのプロデューサー、パフォーマーの参入のもと、ハリウッド映画の予告編音楽等に使われる壮大な混声合唱+大迫力のビート、オーケストラを駆使した楽曲をハイエンドユーザー向けに製作している"Immediate Music"というプロジェクトが抱える膨大なライブラリーを基に、Yoav Gorenなる人物を中心に拡大・アレンジして、一般市場向けに初のアルバム作品として世に出したのが、Globus名義によるこの"Epicon"。

LesiemやeRa系に属しますが、やはり同様のプロジェクトであったe.s.Posthumusに最も色が近く、若干ゴシック・メタル、ポップの色彩が強く出ています。ソフトシンセに定番のSpectrasonicsを使用していることからも、如何にダイナミックか想像に難くないと思われますが、サウンド・コンストラクション自体はHans Zimmerが10年前に通過しているようなもの。加えて感傷性はeRaより臭いものがあって、e.s.posthumusの方がまだ洗練されていた気もします。その辺を意識したのかどうかはともかく、各パフォーマーの技量は存分に発揮されていて、楽曲毎に個性が出ているのが魅力です。

サプライズとしては、ゴシック・メタルの女神、"The Gathering"のAnneke van Giersbergenの起用。ダークで艶のあるヴォーカルは健在です。そして今や有名となったLisbeth Scottが1曲目、"Preliator"で水戸黄門のテーマにのって登場。オーケストラやクワイアは各録音、スタジオ毎に異なり、かなり多くの人々が関わった大作であることが覗えます。これは(主に合唱系)スコア界にその人ありと言われるIsobel Griffithsの力量も大きいところ。

中には"Spiritus Khayaam"のような中東サウンド、ソリストScott Cisconの唄う壮大なオペラ"Madre Terra"、Vangelisの"1492"を髣髴とさせる(っていうかそのまんま)"Crusaders of the Light"、そしてHandelのサラバンド(suite no.11 B.60/12)に基づいたSarabande Suite、文字通り"Porque Te Vas"というポルカなど、アルバム自体は本当にヴァラエティに富んでいるものの、Dann Pという男性ヴォーカルを中心的にフィーチャーしていて、これが良くない。好きな人は好きだろうけど。。私には体調が良くないと辛いかもしれませんw。e.s.posthumusとHans Zimmerが好きで堪らない!という人はチェックしてみる価値アリです。


英国旅客機テロ未遂

2006-08-12 15:47:35 | ニュース

先ほど入った情報によると、やはり今回の首謀者も
昨年のロンドン同時テロと同じパキスタン系イギリス人の
アルカイダ工作員であることが断定されたようです。

こうして確認情報が前後するのは、テロ計画を監視していたという当局の思惑もあるのでしょう。2期目にして大きな翳りを背負ってしまった米ブッシュ政権にとってのテコ入れとも受け取れそうなこのタイミング。いわゆる「ネオコン」と呼ばれる勢力が、どの程度テロをコントロールしているのか、という疑惑も持たれている。たとえば昨年のロンドンの場合、オリンピック開催決定の「前日」ではなく、「直後」にテロが起こったのは、米・英が協調していた対中国武器禁輸措置を(最有力地である)フランスが解除したためという説もあるくらいだ。それは考えすぎかもしれないけど、とかく「先進国」という国は、自分達に被害の及ぶことに関しては、あらゆる論理をもって自己防衛を正当化して、テロという巨悪をイベンチュアルに演出したがる傾向があり、危機意識の向上という点で、それは至極当然のことではある。

しかし実際に私達が直面している問題というのは、「悪の脅威」などではなく、「お互いの行動原理による衝突」というべきであり、そこに両者が歩み寄るべきキークエスチョンとなる規範を築くのは不可能に近い。イラク戦争は何の為に起こったのか、正義か、石油利権か、あるいは混乱か。今回未遂に終わったテロの目的は?正義の鉄槌か、イスラム教からの改宗者が後を断たない焦りか。こうして提示された一つ一つの因果の無数の組み合わせを、あらゆるドグマから生じるバイアスをもって、個々がお互いに対し矛盾した形で抱えている為だ。争いを避けるのならば有無を言わさず「争いを回避」するという徹底的な基本姿勢を与えなければならいし、例外に対しては多少フレキシブルに対応する必要もあるだろうが、その場その場の理屈ではなく、フォームが大切なのだ。

そうして現在、こうしている間に地球上で何人の人が「非人道的」な理由の下に命を落としているだろう。イスラエルとレバノンの間では数千人が巻き添えとなり、スーダン・ダルフール紛争では7万人を超える人々が虐殺され、今尚貧困に喘いでいる。カカオ農園ではまだまだ児童奴隷が多く駆り出され、コーヒー農園の為に多くの飢餓が発生する。あらゆる国のことは他人事、それは当たり前のことかもしれない(私は違うと思う)。しかし特に文化圏を支えている下敷きには、次代に争いのタネとなる事柄が、あまりにも無関心のままに培われている。もしも近い未来、彼らが自らの境遇を、「自身の正義」として私達に突きつけ責める時、それを否定し、こじつけ、退けることが出来るだろうか、あるいはそうせざるを得ないのか。歴史は何も証明しない。その時、自分自身がどうふるまうのか、為政者に対し自身の何を反映できるのか、よく考えたい。

とにかく当面懸念されることは、未遂に終わったテロの次の矛先ですね。お盆休みの海外からの帰省客にも大きな影響がありそうだし、やはり我が身のことですから。。

※…イスラエル・レバノンでは、国家間の断絶の間に興味深い現象が起こっているようです。

・「紛争下で交流を続けるイスラエルとレバノンのブロガーたち」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0607/31/news015.html

イデオロギーに支配されない(あるいはその逆)こうしたネットワークが、なんらかの実効性を行使できる時代が、これから来るのかもしれないですね。



□ Tunes of the Day

□ Vincent de Moor / "MOOR"

Main Distance to the Sun



□ Aria

Dido (Armin van Buuren's Universal Religion Mix)



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