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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

HYBRID / "Disappear Here"

2010-04-22 23:39:59 | music10
Hydh


□ Hybrid / "Disappear Here"

♪ <script type="text/javascript" src="http://mediaplayer.yahoo.com/js"></script>Can You Hear Me
Break My Soul

Release Date; 29/03/2010
Label; Distinctive
Cat.No.; DISN192
Format: 1xCD

>> http://www.hybridsoundsystem.com/


>> tracklisting.

01. Empire
02. Can You Hear Me
03. Green Shell Suit
04. Disappear Here
05. Every Word
06. Formula Of Fear
07. City Siren (Reprise)
08. Salt
09. Original Sin
10. Take A Fall
11. Break My Soul
12. Numb

Hybrid is Mike Truman, Chris Healings and Charlotte James
Vocals, Instruments and arrangements by Charlotte James
Vocals on tr2 and tr10 by Tim Hutton
Live Drums by Alex Madge
Orchestra by the City of Prague Philharmonic Orchestra
Orchestrated by Andrew Skeet
Add-Programmings on tr1 by Harry Gregson-Williams



□ teaser player


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□ "Break My Soul" music video.

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BROKEN, TORN, INSINCERE,
CAN I WATCH,
AS YOU DISAPPEAR HERE?




最先端のエレクトロ・ビートと、重厚なオーケストラの織り成す近未来シンフォニー。HYBRIDのサウンドシステムについては紋切り型もいいところな紹介だが、この"Disappear Here"については、従来のアプローチとはやや毛色が異なっているようだ。


それは今回、『3人目のメンバー』としてクレジットされた女性アーティスト、Charlotte Jamesの貢献に大きく拠るもののようだ。アルバム全編に渡り飄々と艶やかなヴォーカルを披露する彼女は、他にもギターやチェロの演奏も務め上げ、オーケストラ・アレンジそのものにも手を加える才気を滲ませている。

それはHybridの過去作から匂わせて来たオルタナ精神と相俟って、場末のクラブで夜な夜な歌われる日陰の歌の如き瀟洒さを纏って聴かせる、一枚のヴォーカル・アルバムとして、新たな方向性を打ち出しているのだ。


流動著しく、数多の「名も無き歌」が儚く忘れられて行くクラブ・ミュージックシーンにあって、Hybridが特徴とする絢爛でパワフルなサウンド・メイキングで飾り立てられた歌声は、聴くものの記憶に強烈に焼き付き、決して消えることのない魂の跡を刻み付けるだろう。



リード・トラックである"Empire"は、前作"I Choose Noise"も手掛けた大物ハリウッド・スコア・コンポーザー、Harry Gregson-Williamsが参加している唯一のトラックではあるものの、この手のアクション・スコア・ライティングの手法が、Hybrid伝統のダンス・トラックと如何なる化学反応を起こし、影響を与えているのかを推し量ることのできる重要な楽曲と言える。

また、ここで呈示されるモチーフとは異なるものの、アルバム中に度々登場するストリングスのフレーズが、"Empire"を基調としたものであるとも捉えられそうだ。



そんなGregsonに代わり、今作のオーケストレーションを担当するメイン・コンポーザーとして、2nd Album "Morning Sci-Fi"を担当したAndrew Skeetが呼び戻されることとなった。演奏は、サウンドトラック・ジャンルでのパフォーマンスには鉄板の評価を有するCity of Prague Philharmonic Orchestraによるものだ。

だが上述した通り、今作はクラブ・ヴォーカル・スタイルを重視したコンセプトにある為、オーケストラが前面だって主張するトラックは従来より少なく、むしろその効果も、一般のPop領域で見られるそれに近いものが多い。


そんなアルバムカラーに準じてか、名トラックともlive drumsの血の通ったビートが躍動感を添えているが、これにはアルバム完成よりもずっと以前にリリースされたシングル・トラック、"Formula of Fear"を巡るメイキングの動向が関与してそうだ。

事実、"Formula of Fear"は"I Choose Noise"のツアーに参加したCharlotte JamesとJohn Grahamを起用して製作され、そのマテリアルの一部をJohn Grahamが提供しているとされるものの、何らかの事情でGrahamのクレジットは省かれている。



とにかく、Hybridのライブバンドとしての側面を強く見せつける形となっている"Disappear Here"。だからといって、決してこれまでのコンセプチュアルなアルバム構成が損なわれているわけではない。寧ろ歌声によって綴られるストーリーが、彼らの世界観に一つの憂色を添えることで、より心に響き出す忘れ難いシンフォニーを奏でるのだ。


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