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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Legiac / "Mings Feaner"

2007-06-22 07:05:39 | music5
Mings_feaner_2



□ Legiac / "Mings Feaner"

Actind
Dide Skin
Hallux abb
Pinch Era

Release Date; 13/06/2007
Label; Sending Orbs
Cat.No.; SO 008
Format: 1xCD

>> http://www.myspace.com/legiac


>> tracklisting.

01 Coar Wacks
02 Actind
03 Dide Skin
04 Elvers
05 Faex Decimate
06 Emriz
07 Tretz Dizm
08 Hallux Abb
09 Jed Dalton
10 Pinch Era
11 Mings Feaner
12 Ibaxid
13 Vega Orbid
14 Upher
15 Span Feaner
16 Opaque


ようやくエクスペリメンタルで前衛的なシーンの混沌から落ち着いて、最先端のエッジ・ミュージックの1ジャンルとしての地位を確立しつつあるIDM。常に先鋭的なサウンドを模索する世界各国のクリエイター、レーベルにおいて、頭一つリードして大きい支持と良質なアーティストを保有しているのがオランダのSending Orbs。そして同レーベルや他の先進レーベルにおいても、IDMシーンを牽引してきた真のパイオニアたるアーティストが、Don FunckenとRoel Funcken兄弟によるFunckarma。(KettelのReimer EisingとはScone名義で楽曲を発表しています。)

Legiacは、Funckarmaに加え、オランダやベルギーなどのインディペンデント系フィルムでスコア等を手掛けている映像音楽作家、Cor Bolten(a.k.a. Mecano, Flue, Dif:Use)を迎え、そのカッティング・エッジなサウンドストラクチャに、壮大な叙情性とストーリー的なヴィジョンを与えています。また、余談ですが、Cor Boltenはオランダのアクション映画、"The Delivery"において、Rhys FulberとJunkie XL(Conjure One)と共に劇中音楽を書いています(独立系の為、サントラは未発売)


ヒップホップやダブを素地にしたFuncken兄弟のサイバーかつドープで鋭角的なビートと、宇宙的なスケールを感じさせるアシッド・シンセのシャワーが、Cor Boltenによるアブストラクトでタイムレスなパラメータによって量子化していくプロセス。

その昔、音楽は建築に次いで重要な芸術・哲学命題であり、数学や天文学と同系の科学として追求されていました。私がこのジャンルに求めてるのは、『音楽』における未知の刺激や、普遍性のある未来的な響きであって、聴覚を通じて常に新しい感覚を呼び起こされるような体験なのですが、まさしく音楽によって世界を描き出すというLegiacのコンセプトは、太古から嗜まれて来た音楽の恒常的な原体験を、現在において最も前衛的とされるセンスとスタイルでトレースした、普遍的な「今」の音楽に他ならないのです。


カヴァーアートはお馴染みの、Sending Orbs専属デザイナー、Jeroen Advocaatによるもの。骨格生物様の有機体がサイバネティックなシステムに組み込まれていて、その分解図を示したスリーブ・アートがシュールです。