lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Atrium Carceri / "Ptahil"

2007-06-06 09:27:36 | music5
Ptahil


□ Atrium Carceri / "Ptahil"

Quarantine
Entrance
A Place to Call Home

Release Date; 26/03/2007
Label; Cold Meat Industry
Cat.No.; CMI168
Format: 1xCD

>> http://www.myspace.com/atriumcarceri
>> http://www.coldmeat.se/
>> http://atriumcarceri.coldmeat.se/

>> tracklisting.

Quarantine
Entrance
A place to call home
Observatory
Memory leak
Reincarnation chamber
A path through remembrance
Static of the Kapnobatai
Reborn
The council of seven
Meltdown
Inside the womb
End titles


北欧死肉工場という異称を持つ、スウェーデンのエレクトロニカ・レーベル、Cold Meat Industryから、Simon HeathによるAtrium Carceri名義での4th Album。次世代ダーク・アンビエントと称される一つの先鋒的なスタイルで、FaustやTangerine Dreamにはじまり、Graeme RevellやLustmordなどが開拓してきた実験音響的インダストリアルのホラーアンビエントテイストに、近年のソフトウェアの進化による音響テクノロジーを加味し、IDM系のサイバーなクリック/ノイズアトモスフィアを刻んだ暗黒の世界を構築。

亡霊の囁き、太古から響くチャント。死臭と妄念漂う濡れた廃墟。千々に途切れて行く精神と、果てしない絶望の中で残響する、扉や錠鍵の重い金属音。インダストリアルをベースにしながらも、サウンドは驚く程抑制されていて、狂気の中に一本通った冷たいインテリジェンスを感じさせるもの。何者のものかわからない呻きや話し声、得体の知れない生物の鳴き声といった環境音もサンプリングし、オブスキュアな音響と不協和音のレイヤーを幾重にも貼り巡らせ、時折ドープな重いビートワークを織り交ぜて、ジワジワと確実にリスナーの精神状態を誘導していきます。忘却に沈みゆく記憶。苦痛の安らぎ、静寂よりも恍惚。端々に覗くハイテクなサウンドエフェクトに、フックの効いた現代感覚と尖ったセンスがあって、凡百のアンビエントにはない、寧ろフィルムスコアに近い荘厳ささえ感じられます。

Seishinbyouin

こちらは2nd Album、"Seishinbyouin"。Simon Heathの音楽性を最も端的に表現した優れたジャケットアートです。