心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

2週間経って思い出す異文化体験

2024-06-14 23:24:33 | 旅行

 旧暦「腐草為螢」(ふそうほたるとなる)。腐った草が螢に生まれ変わるの意だとか。そう言えば、先日、斐伊川の源流に近い山懐の温泉宿に泊まった時、庭先に数匹の螢が舞っていました。久しぶりの帰省にお出迎えいただいたのかもしれません。
 ここ大阪は、本来なら梅雨入り宣言があってもおかしくないのに、連日蒸し暑い日が続いています。地中海クルーズから帰ってはや2週間。少し疲れが出てきたのか、数日前から風邪気味で、もうひとつ力が入りません。早めにお布団に入っても眠れず、今頃になって地中海クルーズのことがぼんやりと浮かんできます。 
 
 深夜、眠たい目を擦りながらバルセロナ行の飛行機を待っていたドーハの待合室で、アラビア語と英語で書かれた大きな広告に目がとまりました。アラビア文字の姿かたちが英語や日本語と全く違います。現地の方々が漢字を見たら同じことを思うのと同じように、「文字」と「文化」の多様性というものを改めて思ったものでした。
 表現の違いと言えば、クルーズ船内で毎夜開かれたシアターショーを楽しむ観客の陽気な姿もそうです。ミュージック&ダンスショー、マジックコメディ、クラシックロックショーなどアップテンポなプログラムが多かったせいもありますが、最初はシアターの異様な雰囲気に圧倒されてしまいました。クラシックかジャズの演奏会しか行ったことのない私ですから、文化の違いというよりも私個人の偏見なのかも知れません。でも、不思議なもので、いつの間にか場の雰囲気に馴染んでいる自分に気づいたりもしました(笑)。
 乗客の多くはシニア世代の方々でしたが、老若男女大きな声で囃したり、笑ったり、口笛を吹いたり、拍手をしたり、スタンディング・オベーションをしたり。演者と観客が一体となってショーを盛り上げ楽しんでいる風景が印象的でした。この陽気さ、明るさ、屈託のなさって一体なんなんでしょう。
 YouTubeにThe ChoIr of Manの映像がありましたのでご紹介します。イギリスの伝統的なパブを舞台にしたミュージカルです。YouTubeの映像は舞台設定は同じですが時期とメンバーが少し違います。

  Choir of Man NCL Encore Jan 24 - Some nights - Parting Glass - Outplay

 咳き込んで眠れない夜。ぼんやりと、しかしはっきりと2週間前の地中海クルーズのことが思い出されます。何度も行けるところではないので、ニースの海岸でごく当たり前のようにある石ころを記念に持って帰りました。それぞれ5センチほどの大きさですが、これが私のお土産です。
 だからというわけではありませんが、旅行中に大きなスーツケースのキャスターのゴムが壊れてしまいました。久しぶりの海外旅行でローマの街の石畳を引きずって歩いたからでしょう。修理代は僅かなものですが、さっそく保険会社に手続きをしました。

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