心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

「心の風景」オープン!

2004-12-30 21:33:18 | Weblog
 日々の慌しさの中で、ふっと我に帰る瞬間があります。誰かが目に見えない力で私にブレーキをかけようとしている。そんな瞬間を、私は大事にしています。
 何かの本で、人間は独りで「生きている」のではなく「生かされている」のだという話を読んだことがあります。少なくとも社会の動きと乖離して生きていくことはできません。時間と空間の座標軸の中で、自身の存在を見定めることの大切さを学びました。「風景」という言葉を好んで使うのも、そのためです。何千年という歴史を越えて、いま目の前に広がる「風景」の中に、私が生かされているという「事実」を素直に受け止めたいと思っています。
 私は時々、都会の喧騒を離れて、小さな山小屋で過ごすことがあります。職場で管理職然としている私と、静かな森の中で樹木の下草を刈る私。超整理手帳を片手に仕事に励む私と、ゆったりと流れる雲を眺めて一日を過ごす私。そのはざまで思う心の葛藤...。何故そんなに急ぐのか、なぜ成長なのか、なぜ発展なのか、なぜ革新なのか。根源的な問いかけを避け、前のめりになって走っていく自分の姿が見えてきます。これでよいか。

 ...年末というのは、1年間を振り返る節目だからでしょうか。妙に神妙で堅苦しいお話になってしまいました。大掃除も終えて、今年1年のゴミを掃き出しました。あと1日で新しい年を迎えます。せっかくブログ「心の風景」を開設したことですから、これからは肩の力を抜いて気軽に投稿していくことにします。「遊び心」を大切にしながら綴っていこうと思っていますよ。
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