ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

五本の矢

2008年01月31日 | ワインの話

Photo_2 「一本の矢はたやすく折れるが、三本の矢は簡単には折れない、兄弟三人がそれぞれ力を合わせて事に当たりなさい」とは、毛利元就の逸話とされている。
それでは五本の矢が力を合わせるとどうなるか。ワイン愛好家垂涎の的、ボルドー五大シャトーの内、ふたつのシャトーのワインに五本の矢の印がある。シャトー・ラフィット・ロートシルトとシャトー・ムートン・ロートシルトである。ヨーロッパの金融を支配したと云われるロスチャイルド家の紋章が五本の矢である。ユダヤ一家の五人兄弟がフランクフルト、ナポリ、ウィーン、ロンドン、パリに散りそれぞれが力を合わせヨーロッパの金融を支配した。その財力と知力を背景に生まれたのが、このふたつの偉大なシャトーである。
さて、クアトロの父も偉そうにワインの話を書いたりしているが、ボルドーの五大シャトーとなると、そうは飲んだことがない。その少ない経験からもラフィットの偉大さは、感じられた。一度味わっただけでも、たかが嗜好品がこの高みまでくるのかと感慨を持たざるを得なかった。それだけ主張の強いワインだ。ムートンについては、そのセンスの良さに魅了される。きっとロスチャイルド家の歴史がそれぞれのワインに詰まっているのだろう。
お客様に「ロスチャイルド家と最高のワイン」という著書をお借りして読み始めたばかりだが、偉大なワインの背景にある歴史と物語にすでに引き込まれているクアトロの父だ。

コメント (2)
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