北イタリア・ピエモンテ州にあるランゲ地方は、ワインの王といわれるバローロを有する土地だ。そのランゲはスローフード運動の発祥の地でもある。きっかけはバローロが大量生産され粗悪品が流通したためだった。バローロの価値が下がり王様の地位が危なくなったとき、もう一度足下を見直して、良いものをじっくりと作ろうと考えた人たちの運動がやがて、スローフード運動へと繋がる。
クアトロにモンキエロ・カルポーネのランゲ・ネッピオーロ“レグレット”2006が届いた。バローロと名乗ってもよいのだが、名前にこだわらず手頃な価格で良質なものを提供してくれる。
ラベルには、“OGNI USS A L'HASO TANBUSS”と書いてある。その下にはライオンの顔のドアノブがある。ピエモンテのことわざで“どの家にも宝物がある”という意味だ。このライオンの顔のドアノブのむこうにモンキエロ・カルポーネの宝物がある。早速、コルクを抜いてその宝をいただこう。
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