運転免許の更新に行くと、交通ルールを守ろうというテーマの映画を見せられる。最近は作品として良くできたものを見せられる。
税理士も免許の更新があるのなら、「不撓不屈」という映画はおすすめだろう。税理士はかくあるべしと描かれている。しかし、この映画の見所は官僚の冷酷さである。節税を勧めた税理士が生意気だということから権力を盾に執拗に追いつめていく官僚の姿は凄みがある。クアトロにも確定申告の案内が郵送されてきた。にらまれてはならない。
禅宗をよりどころに、官僚の弾圧に勝った主人公だが、実際のモデルになった人物は、映画以上に魅力のある人物だったようだ。弾圧に勝った後に各地で公演をして歩くのだが、堂々と国税局の官僚をバカ呼ばわりする。さすがに、怒った国税局もクレームを入れるが、「私は、禅の世界でハカという言葉があるので、それを云っているのです、一般的なバカという意味で言っているのではありません」と言い逃れる。
確かに、禅でいうハカ(破家)はバカの語源ともされているが、国家を滅ぼすようなダメな奴を云うらしい。一般のバカよりもなお悪い。しかし、映画の人物像より親近感を持てる逸話だと思った。
国税局の官僚をバカとかハカとか云っているのはクアトロの父ではないので、関係者の方々がこのブログを見たときは、お間違いのないように。