お正月になると着る物を新しくしてもらった子供の頃。今朝のような澄み切った青空の元旦には、そんな幼い頃を思い出す。
すがすがしい晴天の中、クアトロ夫婦は近所の「おすわさま」へ初参りへと出かける。最近のクアトロの父の休日用の洋服は主にツーパターンある。夏用と冬用である。元旦といってもこのいつものパターンでの外出だ。もちろん冬パターンである。
昨年はこのおすわさまのおみくじで「大吉」を引いて喜んだクアトロの父である。今年はどうなるだろうか。お賽銭も今年は5円から15円に300%アップさせてみた。結果「中吉」だった。「おもいもかけぬ煩らい起こりて心痛する」とある。何やら不穏なクジを引いてしまった。
クアトロの父は突然、寅さんに会いたくなった。柴又帝釈天でおみくじを引き直すことにした。着る物と同様に神社をはしごする無頓着なクアトロの父だ。寅さんと記念写真を撮り、帝釈天でのお参りもそこそこにおみくじ場へと向かう。何とおみくじ場は11箇所もあるのにどれも長蛇の列だ。へこたれず列に並びクジを引くと「吉四十四番」だった。クアトロのラッキーナンバー「4」のぞろ目である。「凡夫のかなしさとはいえ世の中をただうろうろと迷いのままに人に助言を心まちしてのみいてはらちのあかぬものなり」
神は見ていたのです。今日のクアトロの父の行動をずばり指摘されてしまいました。「自ら努めて先手をうつべし、天のたすけあらばいっそうさいわいなり」
神頼み人頼みはいけません。自分で努力して運を開いていきなさいとのことでしょう。ありがたいお言葉でした。
さて、次は浅草寺へ行ってみようかな。