ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

漁夫の利

2008年01月25日 | パスタの話

S 今週の東北の海は荒れている。市場に入ってくる魚も少ない。そんな中で、今日は青森のヤリイカをクアトロのシェフは仕入れてきた。どうしても値段は高いが、さすがに今が旬のヤリイカは品物が良い。何より目が生きている。
ヤリイカは一年で生涯を終える。寒さの厳しいこの時期がヤリイカが最も成長する時期である。一番美味しい時期であり、特に青森はヤリイカの本場だ。この後、海温が上がると産卵にかかるが、子持ちのヤリイカも旨いが身がやせる。漁師としても、厳しい冬にも負けずにヤリイカの漁に出るのである。
早速、「ヤリイカとアサリの漁師風」としてクアトロのメニューに登場させる。イカの新鮮な内臓も残さず使ったパスタになる。その味わいは、イカの旨みを充分に堪能させてくれる。漁師の苦労に応えるべく、丸ごとイカを使ったパスタがクアトロの漁師風パスタなのです。冷たい海に鍛えられたアサリも良い出汁をだしています。
寒い中、クアトロに足を運んだあなたが、漁夫の利を得ることになります。

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