ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

年頭に贈る恐怖と戦慄

2008年01月09日 | 父の昔話

Photo 昔に集めていた映画のチラシをファイルしている。そのページをめくっていると懐かしい記憶も蘇る。スピルバーグ監督のデビュー作「激突!」のチラシがあった。チラシにはデニス・ウィーバーのタイトルが大きく書かれている。監督スティーブン・スピルバーグはTV出身の新鋭と裏面の解説で小さく扱われている。73年の年頭に贈る恐怖と戦慄!とも書いてある。丸の内松竹でこの映画を見たクアトロの父だが、すごい映画だと感心したものだ。しかし後日、クアトロの父にもこの映画のために恐怖と戦慄をもたらされるのだった。
この映画のパンフレットを買うと何やら抽選番号のついたカードが挟まれていた。映画館を出る間際にこの番号が当選番号だと知らされる。バスで行くスキーツアーに優待価格で参加出来るという。いわゆるキャッチセールスのハシリである。クアトロの父はまだ高校生だし、その手の免疫も無かった。喜んで後日そのツアーに参加するのだった。
まずの恐怖はツアー前日に悪達たちとへべれけにウイスキーを飲んでしまったことだ。新宿駅からツアーのバスに乗るのだが、ビニール袋を片手に電車に乗って新宿へと向かうありさまだった。
何とかツアーのバスにたどり着き席に着く。現地にさえ着けば何とかなるだろうと思った。当時のバスの席は狭い、夜行のバスでその狭い座席で寝なくてはならない。ところがどうだろう、その狭い席の隣には同い年くらいの女の子が座っている。さっきまでの酩酊も一気に醒めた気がする。しかしバスの中では寝なくてはいけない。となりの女の子はすぐに熟睡。その彼女はやや巨乳である。彼女の胸がクアトロの父の腕に激突!している。ああ何という戦慄であろう。ろくすっぽ寝られなかった多感な時期のクアトロの父である。スキー場についてからは宿でひとり寝込んでしまった。以来、スキーには縁が遠くなった。73年の年頭に起きた恐怖と戦慄のツアーだった。

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