ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

身体の安定

2012年07月05日 | レッスンメモ
背筋をぴんと伸ばして身体(体幹)を安定させてピアノを弾くことは、とても大事だと思っています。私自身、不安定な弾き方がまだ少し残っているので、とても注意しています。

たとえば、鍵盤と鍵盤の間に大きな跳躍のある曲を弾く時。手の移動が右に左に激しい時に、一生懸命になればなるほど、ついその場所に食いつくような姿勢になって上体が一緒に移動してしまう場合があります。自分の身体を振れば振るほど距離感が狂ってしまい、うまくいきません。私も跳躍の激しい曲を弾くと、どうもそうなりがちなので気をつけるよう心がけています。

何年か前にある素晴らしい先生の公開レッスンを見ているとき、それを受けている学生さんに「椅子を背中にひもでくくりつけてまっすぐして弾く練習をなさい。」と言っていました。強烈なお言葉をにこにこしながらドイツ語でおっしゃっていたので、かなり印象に残っています。その後、自分もやってみましたが、やはりくくりつけるのは弾きにくい。

で、昨日新しい発見をしました。長めのネックレスで少しジャラジャラ系のものを身につけて練習するのです。こうすると、身体が大きく動く時にネックレスも一緒に揺れて、ジャラジャラします。これが身体を揺らしすぎのシグナルです。ネックレスがジャラジャラしないように意識して練習すると効果があります。

身体の胴体部分を大木の幹のように、しっかり椅子に根付かせて肩から腕、手首としなやかに脱力しているというイメージ。これを実現するには、腹筋、背筋がしっかりしていて、身体の真ん中に力が集まるような感覚が大事です。うん? 何かと似てると思ったら、これって、フラメンコの練習でいつも指摘されていることと一緒です。フラメンコもピアノも、身体の芯を意識してピシッと身体の幹を一本とおすことが大切ですね。


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