ドビュッシーの前奏曲、第1巻の第5曲に収められているのは「アナカプリの丘」という曲です。楽譜の冒頭には、「きわめて中庸の速さで 溌剌と」と記されています。
ナポリの沖合に浮かぶ風光明媚な小さな島、カプリ島の高台にある小さな村がアナカプリです。この島はドビュッシーお気に入りの島だったようで、何度も訪れたのだそうです。
アナカプリの丘から対岸のソレント半島を望む(きっとドビュッシーもこの景色に心打たれたのだと思います)
最初の導入の部分で2つのモティーフを示しています。ひとつは6個の八分音符が5度音程の組になって3組。それぞれが響きあい、もやがかかったような状態を作ります。ぼんやりと朝焼けのような響きを感じます。そしてそれに続く2つ目のモティーフは、全くムードを変えて、軽やかに速く弾く16部音符を含むモティーフです。
そして、朝が始まったかのように、タランテラの部分が始まります。キラキラとした朝日を思い浮かべるような音が続き溌剌と音楽が進んでいきます。中間部にナポリの民謡風の歌が挿入されていて、これがまたちょっと味な雰囲気。対位法を用いている箇所があり、デュオで歌っているようにも聞こえます。
カプリ島をとりまく海は、写真で見るとものすごいブルーの美しい海。その海が太陽に反射してキラキラと光る風景を想像します。そこに暮らす人々ののどかなナポリ気質の歌が、ますますアナカプリの丘に旅をしたくなる要因でしょう。
フランス人のドビュッシーが、イタリアのナポリの歌を絶妙なタッチで作っているおしゃれな曲。センスよく弾けたらいいな・・・と思います。
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ナポリの沖合に浮かぶ風光明媚な小さな島、カプリ島の高台にある小さな村がアナカプリです。この島はドビュッシーお気に入りの島だったようで、何度も訪れたのだそうです。
アナカプリの丘から対岸のソレント半島を望む(きっとドビュッシーもこの景色に心打たれたのだと思います)
最初の導入の部分で2つのモティーフを示しています。ひとつは6個の八分音符が5度音程の組になって3組。それぞれが響きあい、もやがかかったような状態を作ります。ぼんやりと朝焼けのような響きを感じます。そしてそれに続く2つ目のモティーフは、全くムードを変えて、軽やかに速く弾く16部音符を含むモティーフです。
そして、朝が始まったかのように、タランテラの部分が始まります。キラキラとした朝日を思い浮かべるような音が続き溌剌と音楽が進んでいきます。中間部にナポリの民謡風の歌が挿入されていて、これがまたちょっと味な雰囲気。対位法を用いている箇所があり、デュオで歌っているようにも聞こえます。
カプリ島をとりまく海は、写真で見るとものすごいブルーの美しい海。その海が太陽に反射してキラキラと光る風景を想像します。そこに暮らす人々ののどかなナポリ気質の歌が、ますますアナカプリの丘に旅をしたくなる要因でしょう。
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