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川島さんのコンサート以来、私は川島熱?が続いていています。彼の公開レッスンの時にCDを購入しましたが、これがまたいいんです。
シューベルトをこんな風に弾くなんて、驚きでした。新鮮で飽きのこない、そして楽譜を分析しきった内容でした。その分析したシューベルトが、ストレートに表現されていて、とても素晴らしいと思いました。
後半にチャイコフスキーの「くるみ割り人形」、ミハイル・プレトニョフ編曲のピアノソロ用の中から、7曲を抜粋で入れています。これが、これがすごい!もう、自分の中の音楽を全部出しつくして、表現している感じで、びんびん伝わってきます。もともとオーケストラの曲ですが、一人で、オーケストラやってる感じです。
ある小説家が、「ものを書くときに自分の胃袋からものを吐き出し、掻きだしながら、書いている。まさに自分の身を削りながら、作品を書くんだ」というようなことを言っているのを、対談もので読んだことがありますが、この「くるみ割り」を聞いて、その言葉を思い出しました。
体の中から、泉のように湧き出て溢れる感じを、このCDから受けました。訴える力、曲を制御して自分のものに完全になっている安心感、直接私たち聞き手にズシンと入ってくる音たち。う~ん!しびれます。