Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

実験資材の激しいバラつき

2010-11-16 | テクニック
ドイツの大学が産学協同で行った試験を日本でも再現したいようだ。EUのガイドラインが嘗ての米国のそれに成り代わってありとあらゆる部門で知的創造物の指針を示すようになった。EU統合前からもっとも期待されていた分野であり、こうして文化的な牽引車であるべきことには間違いない。

上の研究施設にしても実際は消費者保護などとも深く結びついていて、研究母体は大学であるがその実は工業高等専門学校やカレッジ形式の研究内容となっている。それは欧州における高等教育の大衆化とバカロレア教育制度の進展とも深くかかわっているが、それはまた改めて論じるべき問題である。

上の研究の報告書に目を遣ったが、通した訳ではないが、科学的な実験結果としての誤差の補正やその他の前提が重要になることとは別に、とても面白く感じたのが家庭生活にかかわる所謂「暮らしの手帳的」な実験なのでその素材となる前提条件が一般のスーパーなどで購入出来る商品がそれとなる。

そうしたスーパーに並んでいる商品のばらつきと言うかその内容に関してはあまり信用出来ないと言うのが私自身の経験である。先ず、普段の家庭生活で使用するようなケミカル類は、新商品への頻繁なマイナーチェンジでロットごとの商品管理を立派にしていて、「同価格で容量が増えました」と言うときには必ず生産者は何らかの匙加減をしている。

最も顕著な例がシャンプーで、容量が増えて、そのあと通常製品に戻るときには必ずと言っていいほど液が薄まって水ぽっくなっているのである。そして新たな成分の添加などで新商品の発売を繰り返していく。結局価格が上がるだけで、内容は決して良くなっていない。それでも不正にならないような手練手管を駆使している。

そうした商品開発に反発したノンブランド商品もあるが、それも少し売れるようになると商業的な色気を出して新商品などを開発してくる。果たしてノンブランドの良い所は価格が安いことに尽きるのである。
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