Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

スイスイと滑るように

2020-06-19 | 雑感
ピクニックの準備である。先ず気温はそれほど高くないので、アイスボックスを持ち込めば24時間ぐらいはひんやりしている。土曜日の朝はパンは確保する時間が無いので、精々ソーセージぐらいを取りに行くぐらいか。朝食もゆっくり摂る時間は無く、やはりそうなると握り飯だろうか。二号を炊いて、そこにゆで卵とチェリートマトにはつか大根ぐらいか。果物は葡萄を購入しておいた。

いつものように駐車場を調べる。街中なので幾つかの候補があるが音楽会割引が効くのは三カ所だ。一番安いところで、二回分の音楽会とその後の食事の三時間以内を凌げれば最も安上がりだ。試してみる甲斐はある。食事予約が21時30分からで23時にガレージが閉まるので間に合うことは間に合う。

また新たな座席券を見ているとグループ別けが無い。グループごとに入場を容易にするという事だが、恐らく室内楽で元々中会場ベースで販売していたのだろう。記憶はないがそうなると四百人も入れないで、二百人ぐらいに削減してあるかもしれない。要するに上は全て閉めておける。経済的にもパーソナルも削減出来て、音響的にも苦情が出にくい。行ってみないと分からない。

今週になってから話題になっていたキャンセルとなったバイロイト祝祭のオープニングコンサート開催が正式に否定された。同地フランケンの他紙が水曜日の議論という事で質問すると代行代表がコンサートは開かれないと否定した様だ。夏の間に地元の人や観光客への小さなイヴェントは考えているようだが、それも後日発表という事で、どうもそもそも水曜日の議論なども無かったかのようだ。

要するに今回の情報も秋に契約の切れるクリスティアン・ティーレマン元祖音楽監督が流したフェークニュースであるという事が知れた。カタリーナ・ヴァークナーが倒れてから二度目のフェークニュースで、その前の一月までも契約延長の話し合いがもたれておらず、なんら発展的な関係は既に切れていた事がカタリーナの言葉から知られていた。

四月におけるティーレマンのインタヴューでの虚言「カタリーナ・ヴァークナーは幸福だと語っている、重篤などとはばかばかしい」の真意が分かるようになってきた。まさしくカタリーナが重病になって幸せに感じていたのは、話し手本人だったのだろう。ついつい本心が出てしまうのだろう。

満タンにした。朝一番で峠攻めで走って、下りてくるとライヴァルの婆さんにあった。火曜日の最低価格からは14セントほど高い。55リットル入れたので差額は7,70ユーロとなる。仕方がない、早めに準備を済まして、お勉強に集中できる。シャワーを浴びてから燃料を入れに出かける前にエンジンオイルを点検した。最低線の所にあったが、残りを全て入れておいた。久しぶりに少な過ぎない入れ方になった。燃費は少し良くなるかどうか。

道中のお勉強にする演奏録音が決まらない。弦楽四重奏団の演奏はどうしても技術的なことに耳を奪われるので、内容を吟味するとなると様々聞いてみないと分かり難い。比較して聴いてみないといけない。

作品18-2ト長調の録音を探した。聴いてみたいのにはジュリアードとかがあったが楽章ごとしかなく携帯には向かない。そこで思い出したのはCDのアルテミスの演奏で入っていた筈だとプレーヤーの横を見た。二枚組に入っていた。じっくり点検するとやはりいい。ベルク四重奏とは弟弟子になるのだが、ラサール四重奏を継いだのはこちらである。女性の交代で受け持つ第一ヴァイオリンも上手い。アンサムブルも流石だが、若干拍が軽く滑り過ぎる。もう少し出来ているとよかったのだが、ダイナミックスなども手元のものと異なって最新校訂版が効いているのだろう。総体的に中々いい出来だと思う。エマーソンとかその他がどのような演奏をしているかも聴いてみないと分からないが、全盛期のこの四重奏団は実力に反してあまりにも人気が無さ過ぎたと思う。一度は生でデュテュユー氏とツェンダ―氏の二人の後ろで彼ら両故人の作品を聴いたことがあるのだが、他の作品の当時の録音も聴いてみる価値がありそうだ。



参照:
重篤のバイロイト音楽祭 2020-05-27 | 女
厚かましいネット配信屋 2020-06-17 | 文化一般
コメント
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