Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

厚かましいネット配信屋

2020-06-17 | 文化一般
ルツェルンからお知らせが入っていた。月末に8月後半の計画を知らせるという事だが、秋の計画に繋がっているかどうかである。

水曜日にバイロイトから再び発表がありそうだ。7月25日の開幕に元祖音楽監督ティーレマンが指揮して無人で演奏してBRで放送されるという計画らしい。このニュースはバイロイトの地元紙しか出していない。既にキャンセルされた夏の音楽祭だが他の音楽祭等が何かを執り行うという事での企画らしいが、このニュースに幾つもの事が読み取れる。

一つは指揮者ありきで演奏会という事になるので、計画自体が元祖音楽監督筋から出てきていることは推測可能だ。その一方で放送が前提条件になっているのでBRに打診はしてある筈だ。しかしミュンヘン筋からは全く話しが流れていない。

本来ならば最終判断をするのはカタリーナ・ヴァークナーであるが、その任は他の取締役に委譲してある。その決定がなされる。つまり企画自体はカタリーナ抜きを前提としていて、五月に元祖音楽監督が落語のラクダの如くカタリーナの二人羽織をさせたインタヴューととても似ている。明らかにカタリーナ抜きでの動きがそこから出ているのは確かであろう。

結論はどのように下されるかは分からないが、この秋に契約が切れる元祖音楽監督がカタリーナ抜きで行う企画という事で、愈々黄昏の催し物となる。注目である。

Takt1というドルトムントの連中が始めたネット放送局がある。その創立者の一人バーデンバーデンのスタムパ支配人の関係でそこでの公演が幾つか提供された。まともに観るようなものは無かったが、その時に一度登録した。その後再三再四個人名でお誘いが来る。男性や女性や何人もの名前である。更にお試しの誘いもあった。社長のインタヴューをFAZで読んでいたので、妙な気がした。なぜならば追い風と書いてあったからだ。それでも執拗に勧誘があるのは経済的に難しいことを語っている。

確かに一度生放送を観たが、エマールのリサイタルで数人しか観ていなかった。最大で瞬間104人だった。恐らく無料でのガイスターシュピール出演だったのだろうが、104人のどれだけが有料視聴者かと思った。

そして本日入っているメールを見て驚いた。どこかの文章を引用して只で観るなら演奏家援助の為に金を払えと書いてある。何たる破廉恥!こ奴らは、勝手にただで提供していて、金払えというのか、本当に腹立しい。こいつらには肖像権を請求したくなる。そもそもドルトムントの会場の演奏会を無料で撮影して放送するから成り立っているという事業である。それが会場での有料演奏会が無くなったから、無料で宣伝に使うソプラノ歌手のクレメス等の番組を流したという。一体こ奴らはどこまで厚かましい連中だ。こうなれば放送の邪魔をしたくなる。

沢沿いを走っていると結構な年配の老夫婦が歩いていた。間違いなく危険であることは自覚しているだろう。声を掛けて通常以上の間隔を開けているつもりだが、息の流れはどうしても気になる。後ろからと復路で二度すれ違った。復路では横に寄ってくれていたのでスペースは充分に開いた。あれぐらいの気持ちがお互いに大切である。



参照:
無価値なストリーミング 2020-04-21 | 音
演奏会の今後の解決課題 2020-04-18 | 音
重篤のバイロイト音楽祭 2020-05-27 | 女

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