Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

デルジェスの音を堪能

2020-06-02 | 文化一般
連休中に幾つかの放送などを耳にした。平土間でのコンサートを始めるコンセルトヘボーで2017年にヴァイオリンのバティアシュヴィリがデルジェスを鳴らし切っている。チャイコフスキーのレコーディングやツアーでの演奏を始めた初期の演奏だと思うが、会場の音響と相まって素晴らしい音色を堪能する。

ガルネリデルジェス1739だが、状態が凄くいい感じだ。今まで誰が弾いていたのかは分からないが、男性が弾いていたら賞味期間切れになっていた楽器かも知れない。柔軟な運弓があってこそだろう。ハイフェッツが有名なのかもしれないが、この手の音は矢張りちょっと異なる。

ムターらと同じように恥さらしにもギャラの補償に名前を出していたが、七月に「鱒」で聴けると思っていたのがなによりも残念だった。少しも開催を試みた様子が無くて、ラインガウワー音楽祭には愛想が尽いた。来年の復活祭では同曲を聴くことにはなっている。

2014年のフォルスターを開けた。前回は16年物を一月に開けている。やはり14年はバランスが取れていて、ミネラルも酸も果実風味も程よく調和している。ナグナム瓶があるので数年後が愉しみである。

月曜日の晩はミュンヘンからの生中継である。室内楽だけでなくて、リーダーアーベントは流石に超一流の歌劇場なだけにオペラ歌手が少し歌う。カウフマン、ゲルハーハーらが続きガロイスボェックが登場する。フーバーがピアノを受け持つので、ヴィースバーデンでの歌唱との差異を観察したい。

クリーヴランド管弦楽団の10月に欧州ツアーをする事になっているのだが、キャンセルしたとかも見かけた。春はキャンセルしたが10月も早々とキャンセルしたのだろうか?同じ時期にベルリナーフィルハーモニカーもアメリカツアーがあるので気になる。エマニュエル・アックスが帯同してモーツァルト、スクリァビンスキーの交響曲二番等がプログラムに入っている。

バーデンバーデンの払い戻しのフォーマットがアップロードされている。また2023年のリヒャルトシュトラウス作品はプレスによると楽劇「影の無い女」となっている。2013年にキリル・ペトレンコが新音楽監督として初めての制作だった。独第一放送でも生中継されて話題の制作だった。しかし、その後の再演の指揮などを聴いていても音楽的にはやり残し感はあったと思う。2024年はより有名作品となると「ばらの騎士」しかないだろう。先日、バリコスキーの演出の新制作を断った背景には、違うことをやりたかったというのはあるかもしれない。

偶然だろうか?ドレスデンではザルツブルクを追い出されたクリスティアン・ティーレマンがシュトラウス復活祭を催す。歌手で重なりそうな争奪戦があったかどうかは分からない。そして2024年7月にドレスデンとの契約は切れる。



参照:
グァルネリ・デルジェスの音 2018-08-20 | 女
多様的に活発になること 2019-09-24 | マスメディア批評
コメント
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