Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

お見通しの僕の思惑

2020-06-14 | 
ベルリンのガイスターコンツェルトが終った。キリル・ペトレンコ指揮だけで三回行われて、既に収録されたものなど室内楽は毎週のように流される。主な目的はデジタルコンサートホールの会員の為の提供である。返金の裁判などを起こされると破産する。何かを数分提供する限り敗訴は無い。それだけである。

三回目は、一週間券を買わなかった。木管合奏も弦楽室内楽団も並び方は音を聴けば分かる。その興味はもう失せた。それでも最終曲ドヴォルザークだけは増員した様だ。映像はベルリンの放送局から近々提供される。来週は中止となったヴァルトビューネの特番が流れる。

ペトレンコへのインタヴューは後で確認しないといけない。なぜならば今後への方向性が示されているだろうからだ。その代りラディオ放送では支配人ツェッチマンが総括的な話しをしてくれた。

三月からのキャンセルを振り返って、同じシリーズの5月1日メーデーにおけるヨーロッパコンサートへの反響を語った。ロシアからもアメリカからも日本からも反応があったという。再開への大きな切っ掛けになった放送であった。そのように二カ月間アクティヴでいられたのも自前のデジタルコンサートだけでなく地元放送局RBBの舞台設定があったからだという。そのことが何よりもだったとしている。

予定されていた東京オリムピックの為の演奏旅行もヴァルトビューネも無くなってこれで楽団は夏休みに入るというが、来シーズンへの準備に大忙しという事だ。今後の見通しとして、現行の二割や四分の一の聴衆以上に会場に入れれるように当局に要請していくことと、舞台の上でのソーシャルディスタンシングからのプログラムの制約でのプランBへと話しが向う。

つまりシーズン前半の年内はプランBを初めて8月1日に発表する。基本的には従来の日程通りで28日にオープニングコンサートをブラームスで開くが、もう一曲は秘密にしておくという事だ。ザルツブルクでは浄夜を演奏するが、最初から予定されていて更にそこの2日目で演奏されるメンデルスゾーンでもないという事になる。

ソーシャルディスタンシングと同様に休憩が無い短いプログラムになるが、作品は充実するだろうという事で、更に9月のフェスティヴァルも行われるらしい。しかし海外からの楽団の招聘などは無くなるという。具体的にはどれを指すのか分からない。客演指揮者もシャニなどベルリン在住で全く問題が無いという。

但し、コーラスの入った作品は現時点からは上演不可能で、幸いに共同公演などが無いが、大掛かりな管弦楽「ペレアスとメリザンド」、「ペトルーシュカ」やマーラーの交響曲などはプログラムから取り下げられる。その代りに加えられるプログラムなどがあるが、現時点では不透明な点があるために発表しないとの旨。

熱心なコンサートゴアーズは、色々と調べている通りであるだろうとは、またまたこちらの思惑を見透かされた感じである。もうここまで行くと、こちらの思惑をペトレンコと支配人の二人がインタヴュー度に答えてくれていることになる。

兎に角、プランBを8月1日に出すまで、状況の好転などを期待するという事では皆同じである。語られたようにそして無理をして第二波で中断されることのないように先に進んでいくことも共通認識である。

沢山のヒントがあった。大きいのはアメリカツアーがどうなるか?現時点では中止とはなっていないようだが、これは時間の問題だと思う。招聘しないという事は招聘もされないという事である。最終決定は招聘側にあるという事でしかない。

アメリカ旅行のプログラムに関しては言及はなかった。「英雄の生涯」なども演奏困難なので、そのまま10月末のプログラムが11月のフランクフルトなどで演奏される可能性が強い。バーデンバーデンのプログラムが気になるが、マーラーの六番は難しい。ミサソレムニスも難しい。



参照:
大胆不敵なヴィーナー 2020-06-08 | 雑感
実績を踏まえての期待 2020-05-24 | 音
コメント
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