Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

中々エレガントな趣

2020-06-01 | 料理
先日ドイツの公立劇場の再開を果たしたギュンター・グロイスボェックがミュンヘンの劇場でSWRのインタヴューを受けている。売れっ子なことは分かるがそこまで聞き行ったかと思った。話題はもっと個人的なところへと及んでいて、リクエストの音楽を交えての一時間の放送を聞いてしまった。何かこの人は面白い。

ヴィースバーデンで声は掛けなかったがお互いに顔を見ていたのだが、インタヴューが終って楽屋へ戻ろうとするときにこちらの方に来たので、何かなと思ったら、「どこだったっけ」と一人呆けをしていた。オーストリア人で大男なので、大抵は野卑な感じが強くなるが、一寸身のこなし方などが体格の割にはエレガントな事にも気が付いていた。役者としての修行だけでは無いものを感じていたが、なるほど父親を早く亡くしたというが、医者で母親は教師だったと聞くとなるほどと思った。先ず何よりもこの間の自宅からのピアノを弾きながらの歌はただのお遊びでは無かった。だからリーダー歌手としては未知だったが40ユーロ近い額を払っても価値があると思ったのだった。

なるほど特別な音楽的な教育のある家庭では無いながら子供の時からピアノを弾いていて、10歳の時にはピアニストか指揮者になろうとしていたというから、そうだろうなと思った。それでも弾き歌いしている曲のピアノの難度は限られていて、同じマルティタスクにしても車を運転してとかなんかよりも容易だと語る。

ここに来てフェーズシールドが急に話題になって来た。理由はマスク義務への懐疑と夏に向けてのマスク不健康感が高まっているからだ。オーストリア等での義務化を止めたところは賢いが、お店などで長い時間マスクをしなければいけない人は、シールドの方が楽だということで普及しつつある。新規にメーカーが生産に参加してきている。

我が肉屋でも一人はシールドに替えた。彼女は眼鏡が曇ると語っていたのでより楽なものを探したのだろう。マスクと比較すると唾は飛ばないでもアエロゾール感染には疑問だとコッホ研究所の見解で、そもそも本格的なマスクでなければアエロゾール感染を防ぐことは難しい。やはり義務化を取り止めるしかないだろう。

サーモンを食した。通常は骨付きを塩焼きするのだが、綺麗な切り身があったので、薄塩でジャガイモと一緒に吹かした。ノルウェーのフィヨルドに旅行した時にそのようにして食したのを覚えている。その時は何切れもあったが、一切れでは流石に物足りなかった、リースリングのゼクトの最後の一本を開けた。これはこれで楽しめた。時間が立って酸が落ち気味で苦みが出て来出したので丁度良かった。



参照:
ドイツ最初の公立劇場再開 2020-05-15 | 文化一般
毒が体中に回った元旦 2012-01-02 | 暦
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