日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

僕の部屋の棟方志功と小林春規

2018-05-20 12:02:28 | 愛しいもの
この稿を(上記)こんなタイトルにしてみたが、掲示する写真は、僕の部屋の一角に掲げた小林春規の木版画と、棟方志功の作品を取り込んだ手拭(てぬぐい)である。棟方志功先生(時折文中敬称略・小林春規さんと共に)とは縁在って、妻君と結婚したときにお仲人をしていただいたが(御夫妻は他界された)、小林春規とも長いお付き合いになった。

 小林春規さんここの名前だけが`さん`付け・あとは失礼を:笑)のこの作品(木版画)は、新潟お絵屋での個展を拝見したときの購入、新潟駅・プラットホームの光景である。初めての出会いは、小林春規展を拝見する為に京都に出かけたことによる。案内を戴いた手紙には、棟方志功の名が書かれており(なぜだったのか失念)行かざるを得ないと思ったことは憶えている。其れからの数十年になるお付き合い、その根幹に同じもの創り人間としての価値観(生きていくことの!)の共有があるからだと思っている。

 この板画(版画ではなく板画と記載するのは、志功夫人`ちや`さんからの指示だった!が小林さんもまた同じ趣旨のことを述べられた!)もまた僕の宝物となった。そして新潟の駅に着くとこの板画の光景を想い起こすが、今は新幹線に乗ることになってこの風情を味わうことが無くなったことが残念である。

 何年前だったか、駅に早く着いたので、駅員に相談したらどうぞ!と言ってもらい、急行が発着する当時の面影が残っているプラットホームに立つ事ができた。この作品を観るたびに、そんなことが頭に浮んでくる。



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