名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

食材の誤(偽)表示 拡がる

2013-11-02 10:04:13 | Weblog
2013.11.2(土)
 阪急阪神ホテルズ(大阪)に端を発した食材の誤表示が、今朝の新聞によると、名古屋の名鉄グループ系のホテルなどでもあったことが明らかになった。
 例えば、名鉄グランドホテルでは、伊勢海老のテルミドールと表示していながら実際に使っていた食材はロブスターだったというものである。その他、フランス産フォアグラと言いながらハンガリー産を使っていたなどというのもある。
 「安いものを高く見せようとしたわけではないが、お客様に期待感を抱かせ、偽装と思われても仕方ない」と言っているとおり、誤表示ではなく、明らかに偽装である。
 景品表示法は、実際より優良であるかのような誤解を与える表示を禁じているが、調査権限のある都道府県に対して定期的な調査を義務付けていないことが盲点になっている。
 また、食品衛生法や日本農林規格(JAS)法などでは、店頭で販売する食品には、原材料や原産地など品質に関する表示義務を課しているが、店などで調理された料理には表示義務がない。
 法の不備とも言えるが、法令順守よりも儲け至上主義がもたらす弊害である。
 今から6年前の2007年10月、売れ残った赤福を冷凍して売っていた「赤福事件」が明るみに出たが、ほかにも老舗の船場吉兆なども期限切れの菓子をラベルを張り替えて販売していたなど、コンプライアンス違反事件が続出したことがあった。
その後もこうした違反は出ては消え、消えては出るを繰り返しているが、主として建設業の談合と同じで、終わることのない悪である。
 今回の事件で、主婦連合会の佐野真理子事務局長は「する必要がない表示を、あえて強調して表示しているわけだから、誤表示ではなく偽装。『利益を見て、消費者の顔を見ず』だ」と言っているが、そのとおりである。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿