名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

渥美沖にメタンガスの存在確認

2013-03-14 18:14:59 | Weblog
2013.3.14(木)
 経産省資源エネルギー庁は愛知県渥美半島と三重県志摩半島沖の海底に埋まる次世代資源のメタンハイドレートを分解し、メタンガスを採取することに成功したと発表した。海洋でのガス採取は世界初だそうである。それも愛知県と三重県との沖合いであるというから驚きである。
 採取地点は、渥美半島の南側約70キロの海域で、千㍍下の海底から約260~330㍍の深さに、メタンハイドレートが低音高圧の状態で閉じ込められた地層がある。
 地球深部探査船「ちきゅう」から海底に向けてパイプを伸ばし、昨年3月までに掘削した試験井戸と接続、3月12日早朝からポンプで水をくみ上げて試験井戸周辺の地層の圧力を下げ、メタンハイドレートの分解を促がしてガスを船上で回収する作業を始めたという。
 資源エネルギー庁によると、午前9時半頃に船上でガスが確認され、それ以後も安定的に産出していると報じられている。
 今後二週間程度採取を続け、ガスの温度や圧力、量などのデータを取る。経産省は2018年度を目標にメタンハイドレートを天然ガス資源として利用する技術の開発を目指している。
 メタンハイドレートはメタンと水分子が低温高圧の状態で結合してできた氷状の物質で「燃える水」とも呼ばれる。永久凍土地域の地下や水深500㍍より深い海底に分布している。静岡県から和歌山県の沖合いでは、日本の液化天然ガス(LNG)輸入量の10年超分に当たる量の埋蔵が確認されている。
 折角地元近くで埋蔵が確認されたとはいえ、この量が多いのか少ないのか分からない。しかし、LNG輸入量の10年分程度では素人目ながら決して多いとは思えない。さらなる埋蔵量の発見に期待したいが、所詮限りのある地球資源であることに変わりはない。あくまでも持続可能な自然エネルギーの代替資源として活用されるべきであろう。