名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

理不尽な中国の反日デモ

2010-09-20 10:11:24 | Weblog
2010.9.20(月)
 9月7日(火)、沖縄県尖閣諸島の久場島(くばじま)沖の日本の領海内で、パトロール中の海上保安庁の巡視船「よなくに」(1000トン)が、中国のトロール漁船と接触した。
 海保によると、「よなくに」の船尾付近の左舷側に中国漁船の左舷の船首が接触し、「よなくに」の甲板の手すりの支柱1本が折れるなどしたがけが人はないという。
 海保は中国漁船が「よなくに」にぶつかってきたとして中国人船長(41)を公務執行妨害容疑で逮捕し、乗組員14人についても拘束した。
 これが今回の騒動の発端のようである。
 石垣海上保安部によると、中国漁船は久場島の北西約15キロの日本領海内で、突然かじを大きく切り、追跡中の巡視船に衝突した。船長は衝突したことは認めているが、故意ではなかったと供述しているという。保安部は、漁船が不法操業していたとして、外国人漁業規制法違反容疑でも捜査している。
 他の中国人船員14人については任意での捜査が終わり、13日に帰国した。
 その後石垣簡易裁判所は19日、船長について拘置期限の10日間延長を認める決定をした。
 こうした経緯の中で、中国国内は反日デモなどで大荒れである。中国政府は事件後、東シナ海ガス田開発の条約締結交渉延期などの対抗措置をとったほか、外務省は閣僚級以上の交流停止や航空交渉に向けた接触停止、日中石炭関係総合会議の延期など次々と対抗措置を打ち出している。
 これに呼応して中国国民の反日デモも激化している。満州事変の発端となった1931年の柳条湖事件から79年の9月18日には、北京、上海、広東省深セン、遼寧省瀋陽の少なくとも四都市で対日抗議行動が行われたという。民間レベルでの中国人1万人観光団の来日も中止された。
 この間中国政府は、丹羽日本大使を真夜中を含めて何度も呼び出して抗議している。
 日本の領海内で起きたこの事件を大げさにとらえて(中国は尖閣諸島を「釣魚島」と呼んで中国領土と言っているが)、反日感情をいたずらに大きくしようとしている中国政府や中国の報道機関のやり方を見ていると何とも言いようのないむなしさと腹立たしさを感ずる。
 中国との間に友好関係が芽生えたかと思うと、こんな漁船の挑発行為であっという間に吹っ飛んでしまう。こんなことが起こるとやはり中国という国は信用がおけない。情けないことである。