名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

厚労省文書偽造事件 村木元局長に無罪判決

2010-09-10 17:41:01 | Weblog
2010.9.10(金)
 事件の概要は、国会議員の口添えで実体のない「凛の会」を障害者団体と認める文書を村木元局長が障害保健福祉部企画課長だった2004年6月、課長の公印入りの証明書を部下の上村被告に偽造させたとして、村木氏ら四人が起訴されたものである。
 村木氏は虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われ、当時マスコミなどはキャリア官僚の犯罪として世間を賑わした。
 その判決が今日(10日)大阪地裁であり、裁判長は無罪を言い渡した。
 公判ではかっての上司や部下が、捜査段階で元局長の関与を認めた供述調書の内容について、「検察が誘導した可能性がある」などとした。村木元局長は一貫して無実を主張していた。
 さてこの事件は、国会議員の口添えがあったというが、いったいその議員は誰であったのか不明のままである。基本的に議員の口添えは罪にならないが、公務員がそれに応えようとするとたいてい犯罪になる。
 例えば議員が入札予定価格を教えろというのは無罪だが教えた公務員は有罪である。
 今回のこの事件では、証明書を偽造したというのだからそのこと自体は明らかな犯罪である。こんな明らかな犯罪をキャリア官僚が犯すことは普通はあり得ない。ましてや部下に違法行為を命じたというのが検察の主張らしいが、そんなバレバレのことなどするはずがない。検察や警察の誤りは、彼らの組織では上の命令は絶対だから上司がやらせることに疑いを持たなかったということであろう。したがって、逆に検察・警察がそれこそ組織ぐるみの犯罪のでっち上げをしたということのほうが分かり易いというものである。
 村木元局長になんの縁もゆかりもなく、ひいきしようという気持ちがあるわけではないが、検察官僚の方の古臭さがこの際、徹底的に暴かれるべきである。