名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

現代の魔物-赤報隊

2009-02-27 10:15:22 | Weblog

2009.2.27 
 今から22年前の1987年、朝日新聞神戸支局に赤報隊と名乗る犯人が記者二人を殺傷した事件があった。事件は迷宮入りとなって時効も成立している。
 最近になって、週刊新潮が自称実行犯と名乗る男を実名入りで登場させて、自分が記者を襲い殺害したことを詳細に語らせている。たまたま歯の治療の待ち時間に、おいてあった週刊新潮を手にして読んだ。筆者の直感だが、怪しげな記事という印象をぬぐい得なかった。朝日新聞はこの記事を信用できないと切り捨てた記事を大きく報道したと他の新聞で読んだ。

 この事件は大新聞が被害者で、日本の優秀なはずの警察もとうとう時効に追い込まれてしまった不名誉な事件である。
 犯人を名乗る赤報隊は、朝日神戸支局襲撃後も名古屋本社単身寮に散弾銃を打ち込んだり、静岡支局の駐車場に時限爆弾を置いたり、更には当時の竹下首相や中曽根前首相にも脅迫状を送るなど解決のチャンスはあったにもかかわらず、未解決のまますべてが時効となった。
 そして週刊新潮による報道後、今度はNHKの四つの放送局に『赤報隊』を名乗る犯人から実弾のようなものが送りつけられるという事件が起こった。再び赤報隊の登場である。

 我々一般人には、何が真実なのか全く分からない。赤報隊はいまやテロ実行犯の代名詞のようになった。しかし本当に赤報隊がこれら一連の事件の実行犯なのかは分からない。誰だか分からないが、こうした事件が起こるたびに赤報隊を名乗って声明文をメディアに送っている愉快犯がいるのではないかともいわれる。
 赤報隊を名乗って爆発物のような物を送られれば、誰だって恐怖を感ずる。今や赤報隊という言葉が独り歩きして恐怖を振り回しているのではないかとさえ思える。
 それにしても、これまでのメディアに対するテロ的行為によって言論を封殺しようとする卑劣な行為は断じて許されない。