名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

麻生首相『郵政民営化』でコロコロ答弁修正

2009-02-11 07:31:05 | Weblog
2009.2.11
 今から約3年半前、参議院で郵政民営化法案が否決されたことから、小泉首相(当時)によって突如行われた総選挙は、自民党の驚異的な圧勝となったことは記憶に新しい。この郵政改革については、自民党内でももめにもめて亀井静香氏など有力議員の離党者を出すとともに、選挙での刺客を通じて小泉チルドレンという新たな大量の新人議員を誕生させることにもなった。
 この郵政民営化について、麻生首相は2月5日の衆院予算委員会での答弁で『当時民営化には賛成ではなかった』と発言してしまった。
 これには与野党から猛反発を受けたため、9日の答弁では『最初は民営化にそんなに賛成だったわけではないが、(在任中に)2年間かけて勉強し、うまく経営をやれば(民営化は)できるだろうと、私なりに思った』と述べ、2005年時点で賛成だったと釈明した。
 また、今後の郵政見直しに関し、『(民営化は)4年前に議論し尽くし、これに従って推進している。私は国営に戻すとは一回も言っていない』と述べ、民営化は堅持する考えを示した。
 ところがである。首相は10日夜、記者団の質問に対して、2005年の衆院選について『あの時(郵政民営化関連法案に日本郵政公社の)四分社化が入っていると知っている人は、ほとんどいなかったというのが私の認識だ』『国民が感じていたのは、(郵政)民営化か、そうでないかだけだった。内容を詳しく知っている人はほとんどいなかった』と答えてしまった。
 当然のことながら、国民を馬鹿にしている、とこれにも反発が巻き起こっている。
 しかし筆者としては、この麻生首相の発言は案外、的を得ているような気がしてならない。当時、小泉首相が解散に打って出たときの、小泉人気の異様さは尋常でなかった。あの爆発的な人気は馬鹿げた人気に思えて仕方がなかったのを覚えている。まるで首相をアイドルのように騒ぐおばさん達の姿を、執拗に伝えるテレビ映像がますます中身のない選挙にしていった様はまさに異様であった。異を唱えた自民党議員には刺客が送られるという前代未聞の様相が展開した。
 おばさん達やキャーキャー言っている女子大生たちにとって、郵政改革の中身などどうでもよかった。ただ、小泉さんが勝てばよかった。
 こんな気持ちを持っていた人は決して少なくなかったのではないか。麻生首相の言も思わず出た本音だったと思ってしまう。