田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

われはモト高等遊民。いま高等幽民。 麻屋与志夫

2015-03-15 13:26:02 | ブログ
われはモト高等遊民。いま高等幽民。

●古沢良太「デート」ですっかり市民権を復権させた、獲得した「高等遊民」ということば。モト高等遊民としてはうれしいな。だいたい高等教育を受け、就職して高級官僚や社長をめざして懸命に働き始める友だちからみたら、大変むだな人生を過して来た。

●本を読むために、あらゆることを省いてきた。恋愛などいちどしかしたことがない。初恋で結婚できたのだからluckyだった。それもデートをかさねて、口説き落とすなんて]ムダナことはしない。「結婚を前提として、ぼくと結婚してもいいな、とおもつたらツキアッテください」こんなセリフをいう男について来てくれる、ものずきな女性がいるとはおもわなかった。

●ネクタイをしめるのは冠婚葬祭のときだけ。上下おそろい背広は、この歳で三着しか買ったことがない。若い時はコーデロイのジャケット。巧君のようにソフトをかぶっていた。 
サルトルとボーヴォワールのような契約結婚が理想と信じていた。ただし、契約したからには、いのちがけで守りにぬく。カミサンの生涯ボディガードになったようなものだ。

●夏期いがいは、いつもトックリ、タートルのセェターを着ている。それもカミサンに臭いといわれるまで着がえるような面倒なことはしない。風呂にも、さすがに最近では一日置きにはいっている。むかし病気で一月ほど入院した。まわりの病人は風呂に入りたいといって、泣いていた。わたしはうれしくてよろこんでいた。山田風太郎、五味康祐、柴田錬三郎、野村胡堂などの大衆小説を読むたのしみを覚えた。枕元に10冊くらい積んでおいてかたっぱしからよんだ。退院するまでにその病院の図書室の本をすべて読破した。

●床屋にもいかない。髭は2週間に一度くらいする。まいにち、ヒゲそりにかける時間がもったいないからだ。

●ただひたすら本を読みつづけている。

●それで、このていどの小説しか書けないのだから、やはり才能がないのでしょうね?

●角川book walker惑惑星文庫に発表してあるGGの小説を読んでみてください。自分の作品は自分ではわかりません。みなさんにたのしんでもらえれば、もと遊民。いま幽民としてはうれしいのですが、幽霊になっても小説はかきつづけるだろうから、幽民です。あとどのくらい生きつづけられるかわかりませんものね。すでに片足くらい幽冥の世界に置いているような気がします。

●高等遊民を貫き通す。かくも厳しいものなのですね。巧君には小説家になってもらいたい。文学賞をとってもらいたい。


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