田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

売ってしまった本の泣き声が聞こえる。 麻屋与志夫

2015-03-19 14:10:59 | ブログ
3月19日 木曜日

●愛蔵書を売る昨日の話のつづき。

同人誌をどうしてもつづけたいので、

かなりの冊数の本を売った。

同人諸氏は会費を納めているのだからそれでやっていけるはずだ。

と思っていた。

そんななまやさしいものではない。

諸経費がかなりかかった。

●夢野久作の本も売った。

いまでも、

神田の神保町界隈を歩いていると、

夢野久作の本を買い集めた時のことが忍ばれる。

田舎町の古本屋さんにはその買った時の半値にも売れなかった。

足元をみられたのだろう。

いま持っていれば、

どんな破格の値段がついたか、

わたしにはわからない。

でも、かなりの値段になるだろう。

――その金額のことを話したいのではない。

●愛読書と別れる悲しさ、

辛さを書いて置きたいのだ。

恋人と別れた経験がないが、

それと同等かそれ以上のものではないか。

余談だか、初恋で結婚たして、今日にいたっている。

だから本との別れを恋人とのわかれに比べるのは適当ではないのだ。

●あげくの果てに同人誌「現代」はつぶされてしまった。

その「現代」を廃刊においこんだWが、

ヨダレをたらしているときいて感慨無量だ。

脳梗塞でも患ったのだろうか。

酒の好きな男だった。

でもいちども彼とは呑んだことがない。

●田舎で同人誌をやったのは失敗だった。

●本を売るのは悲しいものだ。

売ってしまった本の泣き声がいまでもときどき聞こえる。



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