田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

星の砂「初恋の白いバラ」 麻屋与志夫

2009-12-02 10:19:49 | Weblog
12月2日 水曜日

●「星の砂」に載せた携帯小説「初恋の白いバラ」。

いまのところランキングトップです。

意外や、年配の読者を開拓しつつあるようですごくうれしいです。

だって先日もこのブログに書きましたが、若い人ばかりの携帯サイトの小説発表の

場だと思いこんでいましたから……。

●小説の題は「初恋の白いバラ」です。

白いバラはアイスバーグのことです。

熱烈な恋愛をしていたのに彼女に(いまのカミサンですが)バラの花束を贈ることが

できませんでした。

貧しかったこともありますが、昭和ひとけた生まれの男のテレでしょうかね。

●「初恋の白いバラ」では少年は少女とは結ばれませんでした。

ほろりとさせる結末をぜひあじわってください。

●60年も小説を書きつづけてきて、どうやら初恋について書ける境地にたどりつき

ました。

でもいままでだって、愛がテーマでした。

ただ泣かせる、感銘をあたえる小説は書けなかったようです。

今回の「初恋の白いバラ」でその書き方を学んだような気がします。

ぜひ読後感などおきかせください。



●私事ですが、「星の砂」に「初恋の白いバラ」を載せました。そちらもぜひお読みください。
 


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初恋の白いバラ/奥様はバンパイァ  麻屋与志夫

2009-12-02 08:47:09 | Weblog
奥様はバンパイァ 87

○西の空に白くかかっていた月が夕暮れとともに冴えた光をおびてきた。

武にエスコートされて玲加はバラ園をあるいている。

B級グルメなどとカラカワレルがアブラアゲ好きだ。

だから、稲荷ずしが好きだ。

この地方の特産物である干瓢をまいたオーソドックスな稲荷ずしをたらふく食べ

た。

太るよ。

と武にからかわれながらも大食い競争の女王になれるほど食べまくった。

おかげで、もとの元気をとりもどしている。

○そして広いバラ園をふたりはよりそってあるいていた。

「武のためなら、いつでもわたし戦うからね。Mはいまそれをやろうとしている

の。ただ戦うだけでないのよ。Gのためにvampireであることを放棄しようとしてい

る。わたしたちは結婚したら、その土地に50年しかいられないの。だってヒトとの

間に出来た子供より若かったら周りの人が、おかしくおもうもの。いつになって

も年をとらないでいる。……気づかれてしまう。だから……」

「Mはこの土地からGを連れだせばいいのに」

「Gがだめなの。生まれ故郷のこの化沼にこだわっている。こだわりすぎている。

ここで化沼の土になる。バラ園の隅におれが死んだらうめてくれって……。M遺言

しているの」

「どうして……バラ園になぜこだわるのかな?」

「それはね。Gの書いた、「星の砂」にほら載せた「初恋の白いバラ」を読めばわ

かるのよ」

「ああ、いまのところウイークリーランキングでトップの……」

「そう。Gはあの小説をもっと年配のひとにも読んでもらいたいらしいの。Gの世代

の男の純情を思いだしながら書いた作品だから。モデルになっているmimaと、もし

結婚できなかったらずっとずっと……一生待ち続ける気だったらしいの。武、わた

しがいなくなったらどうする」

「じゃ、このバラ園はあの主人公の少年が少女に約束したバラ園なんだ。GからMに

贈られたプレゼント。いいなぁ」

「武、わたしのこといつまでも待てる」


●私事ですが、「星の砂」に「初恋の白いバラ」を載せました。そちらもぜひお読みください。
 


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