田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

悪夢をみた  麻屋与志夫

2009-12-25 05:45:11 | Weblog
12月25日 金曜日

●夢をみた。
古物商の集まりにでていた。
どうしてわたしがそこにいるのかわからない。
どうして、わたしが古物商と同席しているのか? わからない。
まあ夢の中のことだからあたりまえなのだが。
ともかく、ふいにその場にわたしが存在していた。

●車座になってその中央にある品物を競っている。
なにがおいてあるのか皆目見当のつかないものがつぎつぎとでては、競り落とされていく。そのうち疲れたのか車座からぬけて、大徳利で冷酒を飲みだすものがいる。いかにもうまそうに飲んでいる。
それがいつのまにか先日あったUさんになっている。
「こっちへきてのみなよ」と気さくにさそってくれた。
「まだ、未成年ですから」
とわたしはことわっている。
そんなわけないだろう。
おまえはもうGGだ。
と、頭の中でいう声がする。
このへんから、解離性障害にかかったように、つぎつぎと別の人格や、別の年齢になっている。

●それにしても、その場のひとのかもしだす雰囲気がおかしくなってきた。
すでに死んでいるひとみたいに皺だらけだ。肌も土気色だ。
だみ声だ。なにか言い争っている。

●リンゴ箱がもちだされた。
のぞくと、むかしわたしの家で使っていた、こまごまとした日用品がつまっている。アルバムがある。まちがいなくむかしのアルバムだ。でもコーナーだけが残っていて写真はない。
「あらあらこんなに色あせて」ボロボロの和服をきた大男が箱の底のほうから色褪せた写真をとりだす。
目をギョロっとさせた小学生のわたしが映っていた。
懐かしくなり「これ買います」と叫んでいた。
それにしても夢なのにセピア色の写真、カラーの部分もある、なんておかしいとおもっているわたしがいる。
「夢に色彩がある、なんておかしいよ」

●でっぷり肥った男がにたにた笑っている。
そこで気づいた。このひとは布袋さんだ。みまわすと、恵比寿さまもいる。弁天さまなんか、裾が乱れて白い太股までみえる。
「しどけないですよ」とだれかが注意している。

●わたしはたちあがって、支払いをすまそうとしたら「あら」財布がない。アト金払いでもこの写真は欲しいとおもっていた……。

●過日根岸の七福神巡りをしてきた。それでこんな夢をみたらしい。

●これって、やはり悪夢ですよね。夢から覚めても、なぜかむかしのトラウマがよみがえりあまり気持ちのいい朝ではなかった。

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コメント
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