■私の「Suite für Violoncello solo Nr.4」が、Berlinで premiere初演■
~ Wolfgang Boettcher先生 80歳のお誕生日、ますますお元気~
2015.2.9 中村洋子
★多忙で、ブログの更新が遅れました。
「節分」も過ぎ、言い古された表現ですが、
暦の上では春とはいえ、本当に寒い毎日です。
★1月24日、私の作品「Suite für Violoncello solo Nr.4
無伴奏チェロ組曲 第4番」が、 Wolfgang Boettcher
ヴォルフガング・ベッチャー先生により、Berlinで premiere
初演されました。
★「I am practising your 4.Suite under the X-mas-tree.
クリスマスツリーの下で練習している」と、先生がおっしゃった通り、
とても素晴らしい演奏だったそうです。
先生からは「It was much better than the CD recording」
という嬉しいお便りを、頂きました。
★「 Musikverlag Ries & Erler Berlin リース&エアラー社 」で、
この「Suite für Violoncello solo Nr.4 無伴奏チェロ組曲 第4番」などの
編集者でcellistのThomas Schwalbe さんからもお手紙を、
頂きました。
★「最近聴いた演奏会の中で、ベッチャー先生のコンサートは、
ベストでした。
Berlinの中心から少し離れた、小さい会場でしたが、
お聴きにおいでになった方たちからは、
熱いほどの感動が、伝わってきました。
先生は、もうすぐ80歳になられるのに、
演奏は精緻、技巧的に難しいところも難なく弾き、
そして、エレガントでした。
この曲の楽譜が欲しい、という方もいらっしゃいました。」
★1月末は、 Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー先生の
80歳の誕生日でした。
ドイツの誕生パーティーは、日本と違って、とても盛大に祝うようです。
特に、今年は80歳ということで、先生は、
郊外に行き、そこでパーティーを開かれたそうです。
お手紙には、
「私の子供、孫、従弟たちが、はるばるボストンやアムステルダム、
バーゼル、マンハイム、ハイデルベルグ、パリなどから
全部で40人も集まりました。
私のために、fantastic festival を二日にわたって開いてくれました。
さらに、Berlin Philh.ベルリンフィルにいる6人のお弟子さんたちも、
会いに来てくれました。
あなたの≪Suite für Violoncello solo Nr.4 ≫への
good echo もありました。」と、書かれていました。
★また、昨8日のメールでは、
「Yesterday some of my former students came to my house to celebrate old Boettcher, 4 members of Berlin Phil.played so beautifull for me, overwhelming! 昨日、老ベッチャーを祝うため、
我が家に来てくれた4人のベルリンフィルメンバーが、
美しい演奏をしてくれました。overwhelming! でした」
と、ありました。
★ Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー先生は、
絶えず「Üben und Üben 練習 また 練習」と、
おっしゃいます。
★どんな才能のある人でも、段々に萎んでいき、
昔日の面影はいずこ・・・を、日本でよく見かけるのですが、
先生は、毎日絶えず練習し、勉強し、努力されています。
それは、芸術家にとって、最も必要で基本的な「才能」でしょう。
それを維持されていることに、感嘆いたします。
★私の「 無伴奏チェロ組曲 No.2,No.4, No,5, No,6」の楽譜は、
「アカデミア・ミュージック 」 https://www.academia-music.com/
https://www.academia-music.com/academia/s.php?mode=list&author=Nakamura,Y.&gname=%A5%C1%A5%A7%A5%ED で、入手できます。
是非、SACDで Wolfgang Boettcher 先生の
「名演」をお聴きになりながら、「楽譜」をご覧ください。
★Boettcher 先生は、この「楽譜」に、
ボーイングやフィンガリングなど、演奏するうえで必要な、
技術的な手助け、ヒント、注意などを細大漏らさず、
丹念に、書き込んでくださいました。
★通常、どんな演奏家でも、曲をどのように弾いているか、
その細部など、テクニックに関することは、
明らかにしたがらないものです。
しかし今回、先生は包み隠さず、惜しげなく、
すべてを、譜面に書き込まれました。
その意味で、この楽譜は先生の「芸術作品」ともいえます。
★この楽譜には、≪ Spieltechn. (演奏テクニック)
Einrichtung(bowing&fingering etc)
: Wolfgang Boettcher ≫ と、記されています。
http://blog-shinjuku-classic.diskunion.net/Entry/2208/
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