音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■南米チリで、私の作品が演奏されました■

2012-03-14 01:49:26 | ■私の作品について■

■南米チリで、私の作品が演奏されました■
            2012.3.14     中村洋子

 

 

 

★ベルリンの、Wolfgang Boettcher  ベッチャー先生から、

お手紙が、届きました。

南米 Republic of Chile チリ での演奏旅行から、

帰国されたそうです。


チリの首都 Santiago サンチャゴから、

はるか南へ、約1000キロの、

「 Frutillar 」 という都市での、音楽祭に出演され、

Cello Masterclass チェロのマスタークラスも、

開講されたそうです。


★お手紙によりますと、先生はまず、

Robert Schumann  ロベルト・シューマン (1810~1856) の,

「 Adagio and Allegro  Op.70 」 を、弾かれ、次に、

Beethoven ベートーヴェン(1770~ 1827)の、

「 Erzherzog trio 大公トリオ 」 を、演奏されました。

 

 


★そして、アンコールとして、 私の作品

「 Yoko Nakamura :  Fanatasy on Kojo no tsuki  荒城の月幻想 」 を、

PianoTrio   ピアノトリオ  ( Piano :  Jacques Ammon ,

Violin : Sophie Heinrich , Cello : Wolfgang  Boettcher  )  と、

Trompet トランペット : Markus Stockhausen ,

Bassclarinet バスクラリネット : Tara Bouman

という 珍しい五重奏で、演奏してくださいました。

「・・・made a deep impression to the audience.」 と、

書かれていました。


トランペットの Markus Stockhausen さんは、

ドイツの現代作曲家 Karlheinz Stockhausen 

カールハインツ・シュトックハウゼン (1928~2007) の、

息子さんだそうです。

 


★このほか、Masterclass 出席者によるコンサートでも、

私の 「 Yoko Nakamura :  10 Duette für 2 Violoncelli 

チェロ二重奏のための10の曲集 」 から、

1) Two Crikets 

2)  Peacock's Sarabande in Indian Gaiden

3)  Spanish Festival

の三曲が、演奏されました。

(この楽譜は、ベルリンの Ries & Erler  社から、出版されています)


★この「 Frutillar 」 という街には、「 Teatro Del Lago 」 という、

とても素晴らしいホールが、あります。

音楽祭も、このホールで開催されました。

この地域は、ドイツからの移民者が多く

「 故郷の音楽を楽しむため 」 に、このホール建設されました。

音響にも優れ、big  and  beautiful な、

チリで、最大級のコンサートホールだそうです。

 

 


Boettcher  ベッチャー先生は、今後の予定として、

近く、ドイツの Witten ヴィッテンで、

私の 「 Suite für Violoncello solo Nr.5 無伴奏チェロ組曲 」 を、

初演するため、練習されているそうです。

昨年末、日本で録音されたばかりですが、その後も、なお、

さらに、練り込まれています。

その後、ベルリンでも、この 「 Suite für Violoncello solo 

Nr.5 無伴奏チェロ組曲 」  を再演される予定です。


★また、3月 31日には、ドイツの Weilburg ヴァイルブルクで、

お姉様の Ursula Trede  Boettcher

ウルズラ・トレーデ - ベッチャーさんの、Piano ピアノで、

私の 「 チェロとピアノための二重奏 Erntelied Variationen 」 を、

演奏されます。


★チリは、太平洋をはさんでお向かいの国です。

日本では、南米はスペイン系、というイメージが強いようですが、

ドイツ系の人もかなり多く、ドイツ音楽が、ここでも、

深く、根を下ろしているようです。

 


                     ※copyright © Yoko Nakamura
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲
                               

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする