音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■Chopin ショパン所蔵『平均律』楽譜の書き込みから、何が分かるか■

2012-01-17 20:19:06 | ■私のアナリーゼ講座■

■ Bach 平均律クラヴィーア曲集 アナリーゼ講座 第20回 のご案内 ■
 第1巻 第20番 イ短調 a-Moll
~ Chopin ショパン所蔵『平均律』楽譜の書き込みから、何が分かるか~

                         2012.1.17          中村洋子

 

 


★舞曲を思わせる 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 

「 20番 Praeludium 」 は、 わずか 28小節です。

87小節の長大な 「 Fuga 」 に比べ、短くみえますが、

バランスがとれていない訳では、決してありません。

 

Bach の自筆譜を見ますと、Praeludium  20小節目までを、

1ページ 6段 で記譜し、

残り 8小節は、 2ページ目に 3段で記譜しています。

3段目は、27小節の 7、8、9拍目と 28小節目のみですが、

そこで終わることなく、すぐに、その横から 「 20番 フーガ Fuga 」 を、

書き始めています。

 


★何故、このような極めて異例な 「 レイアウト 」 にしたのでしょうか。

19番から 20番の Praeludium と Fuga までを、続けて詳細に見ますと、

答えは、自ずから出てきます。

そして、さらに、 Bachが、どのように20番を演奏して欲しかったか、

それも分かってきます。

 

 


Chopin ショパン 所蔵の 『 平均律 』 楽譜の 20番には、

「×」 と 「 □ 」 の記号が、たくさん書き込んであります。


★「×」 は、テーマを意味することも多いのですが、 「 □ 」 は、

何のために、記したのでしょうか。

それについての私の考察を、講座でじっくりお話いたします。

それを理解しますと、Chopin ショパン が、この20番をどのように解釈し、

理解し、演奏し、それを自分の作曲にどう役立てていたか、

実に、よく分かります。


★平均律 20番を学ぶことで、Chopin ショパン の音楽もまた、

理解できるのです。

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■講 師  : 中村 洋子

■日 時 : 2012年 2月17日(金)午前 10時~12時30分

会 場  : カワイ表参道  2Fコンサートサロン・パウゼ

■会  費 : 3,000円 ( 要予約 ) Tel.03-3409-1958

 

 

                  ※copyright © Yoko Nakamura
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