音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■ 第 4回 平均律・アナリーゼ講座のご案内 ■

2010-04-05 00:48:27 | ■私のアナリーゼ講座■
■ 第 4回 平均律・アナリーゼ講座のご案内 ■
                  10・4・5 中村洋子


≪第 4回 平均律クラヴィーア曲集・アナリーゼ講座≫
              第 1巻 4番 嬰ハ短調 前奏曲とフーガ

平均律・嬰ハ短調から何を吸収して、Beethoven「 月光 」ができたのか?


講師:中村 洋子
日時:2010年 4月 28日(水)午前 10時~ 12時半
会場:カワイ表参道 2F コンサートサロン「パウゼ」
会費:3000 円 (要予約)
参加ご予約・お問い合わせは カワイミュージックスクール表参道
Tel. 03-3409-1958 omotesando@kawai.co.jp


★平均律クラヴィーア曲集第 1巻全 24曲は、

4曲ずつのセットとして、見ることも可能です。

この4番は、最初のセットの “ まとめ ” となる重要な曲です。

しかし、解説書などには、“このフーガのテーマは、

十字架の形をしている”など、もったいぶった説明がされており、

はたして、子供に弾かせていいのかしら?と、

躊躇される先生もいらっしゃるかもしれません。

しかし、そうではありません。


★この前奏曲を、バッハは、

「 フリーデマン(長男)のためのクラヴィーア小曲集 」のなかに収録し、
 
10歳前後の子供たちに、弾かせていたのです。

まずは、前奏曲だけでも、お子さんたちが、

楽しんで接することができるように、アナリーゼし、

演奏するのに必要な、具体的なヒントもご提案します。


★また、ベートーヴェンが、この 4番から何を学び、

「 月光ソナタ 」 を創作するさいの滋養としたか、

それについても、お話いたします。

ベートーヴェンの 「 ピアノソナタ全 32曲 」は、

バッハの平均律を理解せずには、真の演奏はできません。


★フーガにつきましては、たった 5つの音から成る主題が、

実は、平均律全 24曲を支配する、

新しい重要なモティーフとなっています。

その点を詳しく、ご説明し、さらに、日常のレッスンで

「 ソルフェージュ 」 にも、応用できるよう、

分かりやすく、お話いたします。


★この講座は、音楽を、バッハを、

心から愛している方々のためのものです。

難しいことはやさしく、分かりやすいことは、

さらに深く、ご説明いたします。


●第 5回 6月 8日(火)5番 ニ長調 前奏曲とフーガ
 
6月 8日は、ロベルト・シューマンの生誕二百年の誕生日です。

「森の情景」Op.82 ( 1848~49 ) の 7曲目 「 予言の鳥 」 と、

平均律 5番 ニ長調との、密接な関係についても、お話いたします。


■講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、ギター、声楽、雅楽、室内楽などの作品を発表。2003 年~ 05年、アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で、新作を発表。
自作品「無伴奏チェロ組曲 1番」などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が演奏したCD『W.ベッチャー 日本を弾く』を 07年、発表する。08年 9月、CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」とソプラノとギターの「星の林に月の船」を発表。
09年10月、「無伴奏チェロ組曲第 2番」が、W.ベッチャー氏によりドイツ・マンハイムで初演される。08~09年にかけ、「バッハのインヴェンション・アナリーゼ講座」全15回を開催。
10年「 無伴奏チェロ組曲第 1番 」が、ベルリン「 リース&エアラー社 」 「 Ries & Erler Berlin 」から、出版される。
*プログ:「音楽の大福帳」 http:// blog.goo.ne.jp/nybach-yoko


                         ( 土佐ミズキ )
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