音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■次回インヴェンション講座は、ヴァイオリンとチェンバロが登場■

2008-10-30 23:20:34 | ■私のアナリーゼ講座■
■次回のインヴェンション講座は、ヴァイオリンとチェンバロが登場■
         08.10.30   中村洋子


★第5 回のインヴェンション講座は、

第5 番インヴェンションとシンフォニアを

ピアノ、チェンバロ、ヴァイオリン、ビオラで弾き比べます。


★バッハ時代には、現在のピアノはまだ存在しませんでした。

バッハが弾いていた「チェンバロ」と

現代の「ピアノ」とを弾き比べながら、チェンバロ的な表現を、

どのようにピアノに“翻訳”して演奏するか、考えてみます。


★名ピアニストのエドウィン・フィッシャー(1886~1960)は、

シンフォニア5番について、

「上の2声は、フルートとヴァイオリンの二重奏のようなフレーズで、

できるだけ美しく歌わせるべきです」と、注釈しています。


★今回は、ゲストとして、ドイツ人のヴィオラ、ヴァイオリン奏者の

ダーフィット・シッケタンツさんに、お出でいただきます。

上2声のメロディーを、弦楽器で実際に、弾いていただき、

それにチェンバロとピアノで、伴奏を付ける試みもいたします。


★さらに、「装飾音」が付いたメロディーを、まず、

ヴァイオリンで弾いていただき、

同じメロディーを、ピアノで弾く際、

その「装飾音」について、

どういうところを参考にして、弾くべきか、

どうしたら活き活きとした装飾音になるか、

それらを、一緒に考えてみたいと、思います。


★このほか、ピアノとチェンバロ、

ヴィオラとヴァイオリンの発音の

比較もしてみたいと、思います。


★これらにより、名演奏家のチェンバロ演奏を聴き、

それをピアノのタッチに翻訳する、ということが、

ご自分で出来るようになる、と思います。


★ゲスト:David Schicketanz ダーフィッツ・シッケタンツ

ドイツ・ライプチッヒ生まれ。ライプチッヒ・Felix Mendelssohn-Bartholdy音楽大学とオランダのZwolle音楽大学でヴィオラを学ぶ。1989年よりオーケストラと室内楽の分野に於いて、K.Masur,D.Russell Davies,R.de Leeuw,M.Minkowski氏等のプロジェクトで、また1997年よりバロック音楽の分野に於いて、ドイツ,オランダ,ポルトガル,日本にてA.Siedel,D.Luisi,S.Standage,H.Gruss,S.Scholz,S.Pank,武久源蔵,淡野弓子,樋口隆一氏等のプロジェクトにて演奏活動を行う。


★第5 回アナリーゼ講座

日時:2008 年11 月21 日(金)午前10 時~12 時30 分
会場:カワイ表参道2F コンサートサロン「パウゼ」
会費:3000 円 (要予約)
参加ご予約・お問い合わせは カワイミュージックスクール表参道
Tel.03-3409-1958 omotesando@kawai.co.jp


★アンコールのアナリーゼ講座も開催いたします。
       「ショパン・バラード第1番」

日時 : 12 月10 日(水)午前10 時~12 時30 分
会場 : カワイ表参道 
会費 : 3000 円 (要予約)
参加ご予約・お問い合わせは カワイミュージックスクール表参道
Tel.03-3409-1958 omotesando@kawai.co.jp


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