のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

幾何(いくばく)の寒さに耐ゆるふぐりかも

2008年01月26日 | 冬の梨畑
タイトルの「ふぐり」を「我身」に変えると、
『幾何(いくばく)の寒さに耐ゆる我身かも』
という高浜虚子の句になります。

「ふぐり」と読み替えてずいぶんと下品にしてしまいました。

なぜふぐりかといいますと、
カマキリの卵塊の別名に「おおじがふぐり」というのがあるそうで、
その意味が〔老翁の陰嚢〕ということで…
こらまた、失礼しました。


秋にはナシ畑でカマキリをたくさん見かけました。
冬、卵塊が枝にしがみついているのがあちこちで見つかります。
カマキリもまたナシ畑のりっぱな住人です。

いくつかの卵塊のしがみついている場所を観察して見ると
陽だまりというよりは
北風、西風のあたらないようなところのように思えます。

雪国ではその年の積雪を予測するかのような場所、
つまり、豪雪な年ほど高い場所に卵を産むといいますし、
カマキリにはコンパスがなくとも
北や西が判別できるようです。

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