のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

春めきて眼に直なるは麦の畝(飯田蛇笏)

2013年02月23日 | 冬の梨畑
気温は冬のままですが、春の陽に促されて
12月にナシ畑に播種したライムギが存在感を増してきました

2週間前の2月11日はこんな感じ

                 

写真ではあまり変わっていないか

って、そんなことはどうでもよくて、今日の本題はこっち
“いよいよTPP交渉へ参加”

TPP自体は問題が多いようで慎重に検討しなければならないと思うのですが
農業が隠れ蓑にされているような報道に異議あり!

産業界全般では歓迎されているものの農業のみが反対していて
産業規模の小さな農業を犠牲にしてでも、あるいは納得させれば
日本全体としてはhappyな選択だというようなマスコミ報道です

おいおい、ですよ

確かに農業関係者の中には
貿易自由化されると大きな痛手を受けてしまうと主張している方々がいます
しかし、反対運動に駆り出されている農家の多くは白けているように見えます

そもそも兼業農家は自分が食べるぐらいの米は自分でつくるでしょうから
安価な米が外国から入ってきても関係ありません
米専業農家(農業事業者)はむしろ外国へ売りに行こうと考えるくらいですので
貿易自由化を歓迎しています

外圧がなくともすでに農業の再編は始まっています
産業としての農業ならば自由化は必然で
農業で食べていこうという農家は
いま急ピッチで規模を拡大し、法人化も検討しています

ほらね、TPPに参加しても日本の農業は大丈夫でしょう
っていうシナリオができているように思えます

そうなんです
日本農業は全然問題ありません
貿易自由化されても消費者が国産農産物を支持してくれるなら

そもそも貿易自由化=TPPではないはずです
貿易自由化交渉は多国間でやる必要はなく二国間でやればいいんです
お互いのメリット・デメリットを協議して
この分野は自由化をしないでおきましょうってやればいいんです
多国間で一気にしようとするから
なんでもかんでも自由化せざるを得なくなってしまうんです
農業を前面にだして何かの隠れ蓑にして
どさくさにまぎれてやってしまおうという魂胆ではなのでしょうか
TPPの本当のねらいは農業でないところにあるように思えてなりません

マスコミ報道は情報操作の手段に使われてきました
今回のTPPは農業以外の分野でも大きな課題を抱えているはずですが
ほとんど報道されず、考える機会が与えられていないように思います

アベノミクスにより株価が上がり
一見、国民が豊かになったような気分にさせていますが
貿易収支は赤字になり、ガソリン価格の上昇が続いています
やっぱり原発が必要だよねという雰囲気にさせるシナリオだともいわれます

原発事故以後の政策課題にエネルギー施策の再構築があると思うのですが
これもマスコミ報道ではほとんど前面に出てきていません

春めいているのは国民生活とはかけ離れた巨大な闇資本かもしれません

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