のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

地に落ちた星を数えて店じまい

2011年09月26日 | 梨の出荷
農業共済組合の役員を仰せつかっている関係で
ナシへの先日の台風被害の状況を調査してきました

わが家とかその周辺では以前の降雹で痛い目に会っていますから
目の細かい多目的防災網でナシ畑を覆っているのですが
市川や松戸方面のナシ畑はこれまで降雹に見舞われたことがないということで
目の粗い防鳥網で代用している畑が多く見られます

そういう畑の中には上の写真のような状況も……
天災のための共済保険ですから
加入者は「入っていてよかった」ということになるのですが
そこで はて?と考え込んでしまいました

わが家は高い資材投資をして多目的防災網を設置しているので
今回もあまり被害がない
だから保険料も支払っているのに共済金をもらえない
それに対して防鳥網の加入者は穏やかな年なら安価な網で済ましてしまい
いざ被害がでたら共済金を支払ってもらえる
同じ保険料を支払っているのに これちょっと不公平じゃない?

いやいや お互いが助け合うのが共済事業なんだから
そんな狭い料簡はいけないよ

そうだよ
前に多目的防災網が破れたときには相当の共済金をもらったじゃない
そういうことはすぐに忘れて
「損をしたくない」としか考えていないんだから

あぁあ こんな気分でナシのシーズンが終わるのでは締まりがありません
でも大丈夫です
わが家にはまだ「新興」も「王秋」もあります
豊かな気持ちと懐で店じまいをしたいものです
これから約ひと月 わが家のナシシーズンは続きます

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