のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

うつくしき妻あり我に光よき鍬あり我に楽し人の世(佐佐木信綱)

2007年12月13日 | わが家の時時
定年前のその先生は古典の授業を受けもっていました。ときどき万葉集の中から引用して授業にめりはりをつけていました。戦地に徴用されたとき、万葉集の文庫を肌身離さず携帯し極限状態をしのいできたそうです。そういう話を生徒たちはいつも上の空で聞いていたものです。

高校の授業の内容は覚えていないのですが、ぼろぼろになった万葉集のことはなぜか心に引っかかっています。


この秋、NHKBSのプログラムで女子卓球選手が奥州・日光街道を歩き通しました。芭蕉の「奥の細道」にちなみ、毎日、句をつくっていました。

どこかの街で、俳句会の主宰者にどうしたら良い句ができるかと尋ねると、その方は良い句を鑑賞すること。歳時記のようなものが手元にあるといいですねと答えていました。


というわけで、自分へのご褒美に短歌・俳句表現辞典シリーズ全6冊(大岡信監修、B6判512~632頁、遊子館)を買ってしまいました。

このシリーズはもともと『日本うたことば表現辞典』全9巻だったものを「よりハンディー」に再編集したもので、万葉から現代の短歌、俳句、狂歌、川柳をテーマ別、歳時記分類した実作者・研究者のための表現鑑賞辞典にしているといいます。

いつか体が動かなくなったときでも、これらを眺めては旅の空の下で遊んでいたいものです。

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