のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

雲井なる人を遥に思ふには我が心さへ空にこそなれ(源経基)

2008年01月18日 | 雲図鑑
タイトルの歌は「遠いところにいる人を遥かに思っていると
私の心さえも上の空になってしまうことだ」という意のようです。

写真はウィンドウズXPの壁紙ではありません。
昨日、雪雲が去ったあとに広がった青空と雲です。

分類上は「積雲」、
その中の「扁平雲」あるいは「並雲」、通称「わた雲」でしょうか。
雲が平行に並んで「雲の道」をつくっていることから
「放射状雲」というのかもしれません。

比較的低空での上昇気流の現象によって作られる積雲は
見ている間に移動したり、その形を変えていきます。
子供たちの描く雲は、まずはこの「わた雲」です。

雲は天と地の間にあって、
聖なるものと俗なるものを分ける宗教シンボルだったといいます。
イエスも雷神も孫悟空もわた雲に乗っています。

こんな雲を眺めていると
『「雲」の楽しみ方』(ギャヴィン・プレイター=ピニー著)の
キャッチコピーもさもありなんと思わせられます。

「もし、くる日もくる日も青一色の空を見せられたら、
人生は退屈だ----」

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2 コメント

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Unknown (sakura)
2008-01-20 21:21:56
こんばんは、
何時も思慮深いお話を有難うございます。

>「もし、くる日もくる日も青一色の空を見せられたら、
人生は退屈だ----」

私と同じ想いのキャッチコピーを拝見して、
図書館からの連絡が待ちどうしいです。

12月にアビスタで予約して、三番目でしたので、月末には連絡が来ると思います。
また予約者が殺到するかも知れませんね。

雲って、二つ以上の違う雲が同時に空に浮かぶこともあるようで・・・

ボーッと眺めているのが、頭に良いようです。




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薀蓄満載 (suginofarm)
2008-01-20 22:02:14
「イエスも雷神も孫悟空も云々」のところは『「雲」の楽しみ方』からの受け売りです。

気象学上の物理的な解説とともに美術や文学、あるいは生活の中で雲がどんな扱いをされているかがいろいろと紹介されています。

そういう薀蓄を知ってしまうと、ついほかのひとに話したくなるもので…
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