のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

うつむいて何を思案の百合の花(正岡子規)

2008年08月26日 | 梨の出荷
小雨模様が続いています。
まだ土曜日ぐらいまで続くとか。

庭先のテッポウユリ?も雨に濡れながら咲き出しました。
なぜ今年の幸水ナシは一気に熟してこないのだろうと
ユリも思案してくれているかのようです。

たびたび報告しているように
今年の幸水はなかなか熟さないと
あちこちからもうわさが聞こえてきます。
だらだらと、いつまでも青いままの実が多く見られます。
収穫期間は3週間を超えそうです。


お盆の時期、別の直売所を覗いてみたら青いナシがあったと
おいでになったお客様が話されていました。

「青いナシ」?この時期の青ナシって、あったっけ?と
よくよく聞いてみますと、
どうやら幸水ナシが未熟のまま収穫されていたようです。


別のお客様の話です。
わが家のナシを知人たちにおすそ分けすると
ナシってこんなに甘かったんだと驚く方が多いというのです。
お世辞半分としても誉めていただくのは嬉しいのですが、
反面、ちょっと心配にもなります。

それだけ世の中には
美味しくないナシが出回っているということではないでしょうか。
それではナシ全体のイメージダウンですし、
結果として消費低迷に拍車がかかります。

お盆やらお彼岸やら暦にしたがう需要は確かにあります。
それに応えるための促成栽培技術等もあります。
しかし、そうしているうちに
美味しくないナシを供給していたとすれば
元も子もなくなってしまいます。


わが家のお客様の中には
「今、一番美味しいナシを送って下さい」
という注文をしてくださる方がいます。
こんな生産者第一のお客様はありがたいのですが、
その信頼に応える責任は重大です。

一方で、
旬をいただくというのはこういう姿勢なんだろうなあと
改めて考えさせられます。

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