のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

それぞれにそれぞれの梨神無月

2006年10月05日 | 今年の梨づくり
新高の収穫、出荷が終了しました。ありがとうございました。例年より数日早く終えてしまいました。

今年の夏が猛暑ではなかったことが「新高」にとっては好条件だったかもしれません。例年になくよい状態で仕上がっていたようです。

「新高」って美味しいんですね、という声が聞かれます。ただ大きいだけで、ゴリゴリしたナシだと思っていたと。実際、生産者自身も以前はそんな印象を持っていたのですが、それは熟す前に早取りしていたからのようです。

県内の多くのナシ農家は「幸水」、「豊水」、「新高」の3品種を作っています。「新高」は最後の品種ですから、早めに取り入れ収穫期の後始末をしたいという気持ちもわからないでもありません。台風で落とされるよりは、収穫してしまえというのも当然の感覚です。大型選果場の運営でも少量を扱うのは非経済的。ある時点を区切って操業を終了するのも仕方ありません。となると、どうしても未熟な「新高」が出回る可能性がありまして、ゴリゴリしたナシというイメージが出来上がってしまったようです。「新高」のイメージアップのためにも、適期に収穫したいものです。