のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

ネオニコチノイド系

2006年04月22日 | 今年の梨づくり
昨日と今日の二回に分けてナシ園で農薬を散布しました。今年収穫できるナシに対しては4回目の散布です。

はじめは昨年晩秋の殺菌剤で黒星病の越冬菌対策。2回目の散布は有機栽培でも認められる機械油。ハダニ、カイガラムシといった越冬害虫を油で物理的に覆ってしまい窒息させます。開花前の3回目の散布も黒星病対策の殺菌剤。4回目の今回は殺菌剤と殺虫剤をあわせて散布しました。

今年は寒いためか、アブラムシの姿はあまり見えませんが、新梢の伸びるこの時期の主な害虫はアブラムシ。殺虫剤にはネオニコチノイド系を使用。殺虫剤には有機リン系やピレスロイド系などの種類もありますが、ネオニコチノイド系の農薬はタバコに含まれるニコチンに似た作用を持っており、人に対しては急性中毒性は弱いが昆虫には選択的に毒性を発揮すると言われています。経験的にはアブラムシの特効薬と考えています。

散布翌日のナシ畑を見回ると、やはり虫たちに異変が。あちこちで小さなシャクトリムシが糸を引いてぶら下がっています。まだ死んではいないようですが、そうとう弱っている様子(写真下)。咲いた花にもハナアブ?がついましたが、梵天にすくっても逃げません(写真上)。やはり虫たちには毒でした。